米地裁、中国系研究者に14年の禁固刑 機密窃盗で

2022/05/10
更新: 2022/05/10
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米司法省9日の発表によると、テネシー州グリーンビルの連邦地裁はこのほど、企業情報窃盗などの罪で有罪判決を受けた中国系の女に対し、14年の禁固刑を言い渡した。また地裁は拘禁後の3年の監督指導付釈放(supervised release)と20万ドルの罰金を科した。

昨年4月、陪審団は企業情報窃盗、産業スパイ、産業スパイへの共謀、電信詐欺の罪で起訴されたミシガン州ランシングに住む化学研究者、游暁蓉(Xiaorong You、59)被告に対し、有罪判決を下した。

裁判文書などによると、游被告は飲料用缶の内側にコーティングされる「BPA(ビスフェノールA)フリー」の配合処方に関する企業の機密情報を盗んだ。同被告は、飲料大手コカ・コーラ社や化学大手のイーストマン・ケミカル社で勤務した際に、BPAフリーに関する機密情報にアクセスできた。

游被告は機密情報を盗んだ後、中国国内でBPAフリーのコーティング会社を設立した。中国政府は、同社とその中国の提携先である威海金泓集団(Weihai Jinhong Group)に数百万ドル規模の助成金を提供した。同被告は政府の海外人材招致計画「千人計画」からも奨励金を受け取っていた。

裁判文書は、同被告は中国にあるパートナー企業だけでなく、中国政府にも利益をもたらそうと意図していたとその悪質さを指摘した。

米司法省国家安全保障局のマシュー・オルセン次官補は声明で、「判決は、この犯罪の深刻さと、わが国の安全を守るという司法省のコミットメントを反映している」と述べた。
 

張哲
張哲