官房長官、マスク着用は「十分に距離が取れる屋外では必ずしも必要ではない」

2022/05/11
更新: 2022/05/11
コメント

松野博一官房長官は11日の記者会見で、屋外でのマスク着用について「十分に距離が取れる屋外では必ずしも必要ではない」との認識を示した。東京都医師会の尾崎治夫会長が10日、換気の良い場所ではマスクの着用は必ずしも必要ではなく、着用義務を見直しても良いのではないかと述べたことに関する記者質問に答えた。

松野氏は、近距離で会話するような感染リスクの高い行動を避けることが重要であると専門家の見解を紹介。そのうえで、「屋外でも人との距離が十分に取れず会話をする際はマスクを正しく着用する必要があると考えている」とした。いっぽう、「距離が十分であれば屋外でマスクの着用は必ずしも必要ではない」とも付け加えた。

特に、気温・湿度が高い時は熱中症リスクが高まることから、屋外で人との距離が十分取れる場合には「マスクを外すことを推奨する」とした。マスク着用等の基本的感染症対策について、感染状況等も踏まえ専門家の科学的な意見を参考に検討していくとした。

マスク着用については、後藤茂之厚生労働相が4月22日の記者会見で同様の見解を示している。十分に人との距離が保たれていた場合、特に夏季において熱中症予防のために屋外ではマスクを外すことを推奨した。特に2歳未満の乳幼児についてはマスクの着用を推奨せず、就学前の子どもに無理にマスクを着用させる必要はないと述べた。

日本医師会の中川俊男会長は4月27日、東京都内の記者会見で、マスク着用に関し当面は着用が必要との見方を示したものの、屋外で距離が保たれるのならば熱中症予防を優先し「外す対応」を呼びかけた。

マスク着用義務は米国や欧州ではすでに緩和措置が進んでいる。米国では屋内でのマスクの着用義務が3月までに全米50州で終了した。いっぽう世界保健機関は4月20日、マスクは新型コロナウイルス感染症を減らすのに「非常に効果的」であるとし、義務がなくても公共の場ではマスクを着用し続けることを推奨している。

佐渡道世