米司法省、中国諜報員ら5人を起訴 在米活動家を監視

2022/05/19
更新: 2022/05/19
コメント

米司法省はこのほど、ニューヨーク市ブルックリン連邦地裁で、中国出身の米国市民1人と中国情報機関である国家安全省(MSS)の諜報員4人をスパイ活動や越境弾圧などの容疑で起訴した。

5人は、米国東部地域で中国の民主化運動に関わっていたニューヨーク市クィーンズ在住の王書君被告(73)と、MSS幹部のフォン・ハー(Feng He)被告(49)、ジェー・ジ(Jie Ji)被告(50)、ミン・リ(Ming Li)被告(40)、ケチン・ル(Keqing Lu)被告(61)。王被告は2006~20年まで、ニューヨーク市に登録された「胡耀邦・趙紫陽記念基金会」の事務局長を務めていた。

起訴状は、5人は米国にいる中国人民主活動家や反体制者、人権団体の責任者らを監視し、米国内外で中国共産党政権への批判者に対する妨害、嫌がらせなどをひそかに謀っていたとした。

司法省が公開した声明によると、ニューヨーク市東部地区を担当するブレオン・ピース(Breon Peace)連邦検察官は、「王被告は自身のコミュニティに潜伏して人々を監視し、著名な民主化活動家やその関連組織の情報を含めて中国国家安全省の工作員に報告していた」と述べた。

「本日の起訴は、中国の陰謀工作を暴露し摘発するものである。中国は米国に住む中国人の安全と自由を脅かし、彼らの民主主義の信条や言論の自由に影響を与えた」と同検察官は示した。

司法省国家安全保障局のマシュー・オルセン司法次官補は、「中国やいかなる全体主義の政府も、我が国へ抑圧的な措置を輸出することを決して容認しない」とした。

起訴状は、王被告のスパイ活動によって少なくとも1人の香港人反体制活動家が中国政府に拘束されたと指摘した。

王被告は主に暗号化されたメッセージングアプリや電子メールを使ってMSS幹部4人に、民主化活動家やその団体らの活動の詳細、政治的主張などを報告していた。中国国内で直接面会することもあったという。

米当局は今年3月、刑事告訴により王被告を身柄拘束した。MSS諜報員4人は「依然逃亡を続けている」。

張哲
張哲