米司令官、インド国境沿いの中国インフラ整備に危機感 「不安定化と腐敗をもたらす」

2022/06/13
更新: 2022/06/13
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チャールズ・フリン米太平洋陸軍司令官は8日、訪問先のインドで中印国境における中国のインフラ構築に懸念を示した。「なぜ中国軍はすべての領域でこのような兵器を必要とするのか」と疑問を投げかけた。

2020年にインド北部のラダック地方で中印両軍が衝突して以来、両国は緊張状態にある。インド政府は先月、インドのラダック地方と中国チベット自治区の実効支配線に位置するパンゴン湖に中国政府が一方的に第2の橋を建設していると発表した。

さらに、中国は西部チベットと新疆ウイグル自治区を南北に走る「G216国道」を建設しており、専門家は1950年代以来、最大の戦略的挑戦をインドにもたらすと指摘している。

インドの首都ニューデリーに拠点を置く中国分析戦略センターのアビシェク・ダーベイ研究員は大紀元の取材に対し、中国人民解放軍は複数の空軍基地、ヘリポートを含む空軍のインフラも構築していると語った。ラダック東部に面する3つの空軍基地のうち、一つの基地からニューデリーまでの飛行距離は約400キロ。飛行時間わずか15分の場所に位置している。

複数の専門家は、フリン氏の発言は中国に対する強いメッセージであると指摘する。

米シンクタンクのハドソン研究所のアパルナ・パンデ氏は、「この歓迎すべき発言は、中国の国境沿いの侵略に対してインドを引き続き支持するという、歴代の軍関係者の方針を示すものだ」と述べた。

フリン氏は、インド太平洋における中国共産党の活動は「不安定化と腐敗をもたらす」 と指摘し、米印の関係を「中国の腐敗行為に対する対抗手段」と表現。インドと先端軍事技術を共同開発する意向も示した。

インドのメディアによると、インド軍と米軍は10月にヒマラヤ山脈で共同演習を行い、軍事的相互運用性をさらに強化する予定だ。

フリン氏の発言を受けて中国外務省の趙立堅副報道官は9日、中印関係に「火に油を注ぐ」試みだと批判した。

パンデ氏によれば、中国はインドが孤立化して米国とも連携しない状態を望んでいるという。「もしインドが米国や同盟国の支持を得るなら、中国に立ち向かい、侵略に対抗するからだ」と述べた。