中国軍演習の日程終了、台湾攻撃想定した異例規模 圧力継続か

2022/08/08
更新: 2022/08/08
コメント

[台北 7日 ロイター] – 中国人民解放軍の台湾周辺での演習は7日、最終日を迎えた。ペロシ米下院議長の台湾訪問への対抗措置として4日から4日間の日程で実施した軍事演習は弾道ミサイルの発射など異例の規模となり、日本を含む周辺地域に緊張をもたらした。今後も圧力を強める可能性がある。

中国は今回、台湾を取り囲むように6カ所に演習地域を設定。艦船や軍機が台湾海峡中間線を何度も越えた。6日には台湾本島を攻撃する模擬演習を実施した。

関係筋によると、7日午前に台湾海峡の中間線付近に中国と台湾の海軍艦艇約10隻が展開、中国の一部の船が繰り返し中間線を越えて台湾側に入った。ただ双方とも自制を示し緊張が高まる感じではなかったという。

台湾国防部(国防省)は7日、午前中に中国軍の複数の艦船や航空機、ドローン(無人機)が、台湾および海軍艦船への攻撃を想定した演習を行ったと発表した。

また、中国の軍事演習に「適切に」対応するため、航空機と艦船を派遣したと明らかにした。

7日夜の声明によると、台湾海峡とその周辺で中国の軍艦14隻と軍機66機を確認したという。

中国が事前の発表通り7日に演習を終えたかどうかは現時点で明らかではない。中国国営テレビの深夜放送のコメンテーターは、中国軍は今後、台湾側で「定期的」な演習を行い、中国の「統一」という「歴史的課題」を実現する可能性があると述べた。

台湾の蘇貞昌行政院長は7日、中国の軍事演習が地域の平和と安定を損ねたと改めて非難した。

中国は、ペロシ氏訪台を受け米国との軍上層部の対話や気候分野の協議など8分野の二国間対話も停止すると発表した。

中国外務省によると、王毅外相は訪問先のバングラデシュで、軍事演習について「合法的かつ合理的で法律に従っている」とし、中国の「神聖な主権」を守ることを目的としたものだと説明。

「台湾は米国の一部ではなく、中国の領土であることを念頭に置く必要がある」と語った。

ブリンケン米国務長官は6日、訪問先のフィリピンで、中国の措置は「無責任」と批判した。中国の危険で安定を損ねる行動について同盟国から懸念を聞いているとした上で、米国は冷静に対処していくと説明した。

中国から7日に予定通り演習が終了したという公式発表はなく、台湾も終了を確認できていないという。

ただ、台湾交通部(交通省)は演習の通知はもはや有効ではないとして、台湾領空を通過する航空便の制限を徐々に解除している。

一方、8日朝までは東海岸の1カ所の演習区域に飛行機や船舶が近づかないよう引き続き指示を出すという。

Reuters
Reuters