新型コロナワクチン接種と妊娠の関係について、ファイザー内部文書から読み解く(2)

2023/06/08
更新: 2023/06/12

昨年11月29日、EPOCH TVのインタビュー番組「米国思想リーダー」に、母体胎児医学の専門家として40年のキャリアを持つジェームス・ソープ博士が出演した。(日本語版の公開は今年2月13日)

遠隔診療で年間8~9千人近くの患者を診察しているソープ博士は、新型コロナワクチンが導入された2021年から、彼の患者の間で流産や死産を含む妊娠の異常が増加しているという。

はたして、ワクチンの生殖機能への影響は本当にあるのか。番組でソープ博士は、ファイザーの内部文書を読み解きながら解説した。

以下、番組内のインタビュー内容全文を、3回に分けて掲載する。

(1)はこちら
 

 

ヤン・エキレック(司会):
患者に何らかの影響が出始めたのは、いつ頃ですか?

ジェームズ・ソープ博士:
2021年、ワクチン接種が始まってからです。その年の3月くらいから、問題が出てきました。視聴者に対して、透明性を保つために、ここではっきりと申し上げますが、私はこのテーマについての臨床研究を行う事を、許されていません。実際、それを行った医師は解雇されています。暗黙の了解として、皆口を閉ざしています。雇用主や同僚が許さない事は私もできません。私にできるのは、記録を残すことだけです。

私は年間7000〜9000人の患者を見ていますから、産婦人科のエキスパートです。私はより多くの流産、奇形、心臓欠陥を見てきました。子癇前症や早産も多くなっています。妊娠中期の異常、検査結果の異常、胎盤の異常、胎児の死亡も多く見られました。そして死産も…多すぎます。

ヤン・エキレック(司会):
ワクチン接種が始まった年と、新型コロナの流行が始まった年を比較して、大きな違いがあるということですか。つまり、新型コロナだけが原因ではない、ということですね。

ジェームズ・ソープ博士:
そうです。

ヤン・エキレック(司会):
それでは、ひとつ質問させて下さい。あなたは最初から、このワクチンが悪影響を与えると予測していました。その見立てがあなたの観察に影響を与えた可能性はありませんか?

ジェームズ・ソープ博士:
いい質問です。しかし、それはありません。なぜならば、悪影響がないようにと祈るような気持ちでいたのですから。もちろん、私はVAERSのデータも常にチェックしていました。胎児死亡が増加していきました。そしてもちろん、ファイザーの内部文書を見て、さらに憤りを覚えました。

具体的に言いますと、私が見たのはファイザー社の5.3.6市販後調査データです。これはファイザーのワクチン展開後90日間の公式データです。先ほど言ったように、このワクチンは2020年12月1日に出荷されました。彼らはこの調査を約90日間、2021年2月28日まで実施しました。その後、何の発表もありませんでした。

さて、それから約1ヵ月後、私はファイザーの内部資料を入手しました。このデータを目にしましたが、酷いものでした。しかし、私には何もできなかったのです。ただ自分が観察している内容とデータが一致していた、それだけです。しかし、データは合法的に入手したわけではないので、この事実を公表することはできませんでした。しかし、私はそれを熱心に読みました。結局、情報公開法に基づき、データが開示されたのは14ヵ月後の事でした。

ファイザーが主張する75年間の機密保持を待っていたら、私は既にこの世にいないでしょう。彼らはなぜ開示を拒否したのでしょうか。世界中の人々が、データの内容を知る資格があるはずです。その頃には世界中で何十億人もの人々が接種していたのですから。

なぜCNNやFOXニュースは報道しないのでしょうか。私たちが話題にしているのに、誰も話そうとしません。憤りを覚えます。ファイザーの資料が最初に公開されたのは、4月1日です。私は自分が持っている内部資料と一字一句を見比べましたが、まったく同じである事を確認しました。そこで、私にスイッチが入りました。私は大量のデータを執拗に追い続け、VAERSよりも悪い結果が出ていることを知ったのです。

ヤン・エキレック(司会):
その中で、最も懸念されるデータはどれですか。そのデータを知らない視聴者のために、説明して下さい。

検索エンジンでアクセスできます。Googleではブロックされてしまうので、Duck Duck goで検索して下さい。Pfizer 5.3.6 と入力すると、データを公開しているウェブサイトにヒットします。公開しているサイトは様々ですが、どれも同じです。私がよく使うサイトはphmpt.orgです。

phmptとは、「公衆衛生と医療従事者のための透明性」の略称です。そのドキュメントの7ページ目にある表1によると、「致命的な結果」は1223件です。接種開始から90日間以内の結果ですよ。私が医学生だった24歳の頃、ウェイン州立大学では26人の死者が出ただけで、ワクチンは市場から回収されました。

47年で、大きく変わってしまいました。今回はあまりにも杜撰なやり方だったので、見極めるのが難しいのです。同じ資料の12ページ目には、先ほどお話した産科の結果が示されています。詳細に見れば分かりますが、ファイザーの文章は非常に稚拙で酷いものです。専門用語もなければ、適切な表現もありません。とにかく、流産率は75~80%以上でした。

ヤン・エキレック(司会):
流産率が80%ですか?

ジェームズ・ソープ博士:
はい。

ヤン・エキレック(司会):
具体的に説明してください。

ジェームズ・ソープ博士:
私は12ページ目に載っているデータを1年間、研究しました。支離滅裂でよく書けていませんが、とにかく270人の妊婦のうち、238人は追跡調査が行われていません。追跡調査が行われた妊婦の場合、80%の流産率でした。80%ですよ。皆さんに知って頂きたいのは、連邦政府や疾病予防管理センター(CDC)、食品医薬品局(FDA)は腐敗しているということです。

彼らはそのデータを伏せていました。私は「反ワクチン派」ではありません。実際、私は最初「Children’s Health Defense」の主張を信じていませんでした。ロバート・ケネディJr. とアンディ・ウェイクフィールド博士が集めたアフリカのデータを真剣に読み始めたのは、2020年になってからです。非常に不愉快な内容ですよ。当局は、妊娠ホルモンであるHCGを、ワクチン抗原と共有結合させていたのです。

彼らは意図的に、アフリカ大陸全体にそれを配りました。神の創造物である、若く美しい娘たちを不妊化するためです。これは主張ではなく、証明されたことです。彼らは特許や出版物で、それを証明しています。彼らが否定すればする程、事実が明るみになっています。とても興味深いことがあります。私はアフリカに行って、アフリカの医師たちと何日かを過ごし、彼らがした事に気づきました。彼らは私の患者から生殖能力を奪ったのです。これは意図的かつ凶悪な犯罪です。

外国の事であっても、私には許せません。アンディ・ウェイクフィールド博士とロバート・ケネディ Jr. に神のご加護があることを祈ります。彼らはそれを暴露したので、迫害されています。私も彼らに謝罪したいと思っています。2010年まで目覚めなかったのですから。私は完全に間違っていました。ワクチンの有効性を信じていたので、侮辱したり、嫌な思いをさせたりした人々に謝りました。私は洗脳されていたのです。とにかく、当局が新型コロナワクチンで行っている事は、アフリカで行った事と同じです。

もちろん、これはmRNAワクチンで、以前のものとは違います。しかし、この「人工の」mRNAにコードされているタンパク質の一部は、胎盤発生に関する機能で特徴付けられる「シンシチン」と非常によく似ています。いいですか。HCGが共有結合したワクチンは、何百万ドルもかけて、研究室で作られました。アフリカの10~12歳の少女たちに、何回も接種するためです。ワクチン接種を受けた少女たちは、妊娠ホルモンHCGに対して、自己免疫反応を起こします。彼女たちが妊娠し、HCGレベルが上がると、T細胞が産生した抗体が劇的に増加し、HCGと結合してそれを中和してしまいます。妊娠は成功しません。赤ちゃんは亡くなります。

一体、このワクチンの何が流産を引き起こしているのか、私にも分かりません。また、妊娠適齢期の女性の不正出血についても、何が原因なのか分かりません。誰も研究に出資しないので、分からない事が多いのです。しかし、mRNAにコード化された「シンシチン」に似たタンパク質は、同じような働きをするのです。体がそのタンパク質を作ると何が起きるでしょうか。免疫系が抗体を作り、それが子宮に行って好ましくない環境が形成されます。ですから、受精が起こっても流産してしまいます。抗体が足りなければ妊娠は継続しますが、いずれ流産してしまいます。

ヤン・エキレック(司会):
あなたの論文についてお聞きしましょう。とても貴重な仕事をされています。

ジェームズ・ソープ博士:
有難うございます。

ヤン・エキレック(司会):
タイトルは「新型コロナワクチン:妊娠の成果と月経機能への影響」です。 あなたは、この研究に携わった数多くの研究者の一人ですね。

ジェームズ・ソープ博士:
はい、そうです。論文の共著者は7人で、そのうちの一人が私です。私はクレア・ロジャースのサポート役です。それから、数理モデリングの専門家マイケル・デスケビッチ博士もいます。スチュワート・タンカズリーは、素晴らしい同僚であり、米軍の内部告発者です。彼は医師であり、友人でもあります。

そして、弁護士のミーガン・レッドショーもいます。彼女はロバートケネディ Jr. のグループ「Children’s Health Defense」の主任弁護士で、「TrialSiteNews」のメンバーでもあり、優秀な作家です。誰もが知っているピーター・マッカラ博士もいます。アルバート・ベナヴィデスもいます。彼はVAERSの専門家で、世界中を飛び回っています。彼はダッシュボードを開発しました。彼は医師ではありませんが、医療費請求のプロフェッショナルで、頭脳明晰な人物です。

ヤン・エキレック(司会):
論文の内容を教えて下さい。

ジェームズ・ソープ博士:
まず、1998年に妊娠中の女性にも利用可能となったインフルエンザワクチンと、新型コロナワクチンの妊娠結果を比較しました。妊娠中のインフルエンザワクチンの使用期間は約288ヶ月です。一方、新型コロナワクチンの妊婦に関するデータは、約18ヶ月です。

私は様々なデータを入手し、実際に目にした事のある妊娠合併症について調べました。主に炎症性疾患との関連性が高いものを探しました。これは50年前から知られていることですが、妊娠中に炎症を起こすものは、発育中の胚胎や胎児にとって、致命的なのです。

私はこれらの原因をすべて調べました。まず、妊娠適齢期の女性の月経異常と流産に注目しました。月経異常は、爆発的に増加しています。その数は1200倍の増加です。

1200%ではありません。12万%も月経異常が増加しているのです。何かが起こっているのです。さらに流産が大幅に増加したことも指摘されています。これは新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンを、同じデータベースで比較したものです。他にも、嚢胞性ヒグローマが大幅に増加しました。これは、妊娠10〜14週目ごろに発生する胎児の胚の異常で、つまり静脈系に流れるリンパ管に異常な発達が見られます。また胎児の心臓の不整脈も劇的に増加しました。胎児の心臓の異常や奇形が劇的に増加し、胎児の心停止が大幅に増加したのです。

胎盤が赤ちゃんにうまく機能しない、異常胎盤の大幅な増加もあります。出生時体重の劇的な減少、いわゆる子宮内胎児発育不全もあります。早産や胎児の臓器への血流異常が劇的に増加しました。

私たちは高度なドップラー流速計で、臍帯動脈、静脈管、時には臍帯静脈、中大脳動脈にある動脈管の血流速度を調べました。連続心拍数モニターで30分間、胎児を観察するノンストレステストも行いました。異常な検査結果が劇的に増加しました。もちろん、死産もあります。

ヤン・エキレック(司会):
ワクチンが原因であると確認するには、どのような研究が必要なのでしょうか。

ジェームズ・ソープ博士:
試験のやり直しは困難です。彼らは恐らく、意図的に追跡調査をせずに、交差試験を行ったのだと思います。そのため、第1相、第2相、第3相でプラセボを投与された患者の一部が、交差してしまったのです。ですから、私たちはそのデータを得られません。永久に削除されたのです。

ヤン・エキレック(司会):
どういう意味ですか?

ジェームズ・ソープ博士:
ランダム化比較試験の利点は、純粋な、バイアスのない試験を実施できる事です。本物のワクチン接種を受ける人と、プラセボ、つまり偽のワクチンを接種する人を、無作為に振り分けるのです。十分な人数に対して適切に行えば、バイアスを排除できます。

しかし、彼らはそれをしませんでした。彼らはバカではないので、意図的でしょう。隠蔽したかったのです。結局、彼らは純粋なプラセボ群を失いました。交差試験を行い、プラセボ群に本物のワクチンを接種したのです。

ヤン・エキレック(司会):
彼らは「人道的な理由でそうした」と言っていましたね。

ジェームズ・ソープ博士:
人道的な理由と言っていますが、800億ドルの利益を得るためです。人々はVAERSのデータを信頼していません。VAERSは政府のデータベースで旧式だし、「因果関係を証明するものではない」と言われています。これまで、医薬品安全性監視ツールで因果関係が証明されたことはありません。VAERSができた1976年当時、その機能は安全性シグナルを拾うためだったのです。

CDCが調査すべきとしている安全性シグナルはオッズ比2です。いいですか。新型コロナワクチンのオッズ比はグラフから大きくはみ出しています。座標軸の目盛りを1、2、3、4と刻む代わりに、1、10、100、10000、100000と刻まなければなりません。さもなければ、グラフは座標軸と水平になり、データポイントははるか遠くに行ってしまいます。英国のイエローカードのデータも同様でした。

実際、VAERSよりひどい結果でした。EUは 欧州医薬品庁のデータベース「EudraVigilance」を使っていますが、これはVAERSよりひどいものです。WHOでは、「VigiAccess」と呼ばれています。これはVAERSよりも、ひどいものです。ところで、私は6週間前に発見して、仰天したことがあります。英国政府はこの2年間、ある文言を、隠すかのようにずっと下に表示していました。簡単には見つけられない場所です。私も見逃していました。彼らは、特に妊婦に対して、新型コロナワクチンを推奨しないと明確に言っています。授乳中も同じです。

今現在、英国政府のウェブサイトで、明確に言っています。英国政府は非常に賢いですよ。なぜならば、世界中の政府が目覚め始めたからです。彼らは、誰を非難していると思いますか?医師たちですよ。当然です。なぜなら、官僚や政治家、医療委員会には、医師と患者の信頼関係を築く義務はないからです。

誰の責任でしょうか?医師が自分自身のデューディリジェンスを行い、患者に対してカウンセリングを行う義務があると政府は思っているのです。英国政府はデータを常にウェブサイトで公表しているのですから、政府には「もっともらしい否認権」があるのです。わかりますか?一方、米国政府にはそんなものはありません。私の知る限りどこにもありません。

英国政府は「もっともらしい否認」ができますが、米国政府は言い訳できません。私は30以上の独立した検証可能な情報源を集めましたが、私たちが研究で用いた様々なデータが全く正確であることを示しています。しかし、データはスロットルされているので、有害事象が過小評価されている可能性はあります。

ヤン・エキレック(司会):
スロットルされているとは、どういう意味ですか?

ジェームズ・ソープ博士:
スロットルは、エンジンの絞り弁のことです。スポーツカーを運転していて、エンジンの回転数を上げようとした時に、エンジンにダメージを与えないように抑制するのが絞り弁です。FDAやCDCはそれと同じようなことをやっています。アルバート・ベナビデスと私は何時間もかけてデータを調べましたが、信じられない事が発覚しました。彼らは死亡件数を隠蔽し、削除していたのです。例えば、データから年齢が除外されていましたが、そうすると、ワクチンによる死亡があったとしてもカウントされません。

ヤン・エキレック(司会):
確かにそうですね。

ジェームズ・ソープ博士:
ええ。

ヤン・エキレック(司会):
すべてのデータポイントが必要になりますからね。

ジェームズ・ソープ博士:
そこで、アルバート・ベナヴィデスは、他の報告書を探し、年齢を調べてデータに入れ込んだのです。我々の次の論文で、それを紹介する予定です。

ヤン・エキレック(司会):
つまり、「スロットル」の反対作業を行ったのですね。

ジェームズ・ソープ博士:
この研究のためにやったのではありません。生データが欲しかったからです。これはVAERSからの生データです。次の研究では、スロットルされていないデータを使う予定です。データは改竄されているので、全ての回復は無理ですが、多くの部分のスロットルを解除することはできます。

ヤン・エキレック(司会):
つまり、データベースのさまざまな部分から、引っ張ってくるのですか?

ジェームズ・ソープ博士:
はい。全くその通りです。

 

エポックタイムズのシニアエディター。EPOCH TVの番組「米国思想リーダー」のパーソナリティーを務める。アカデミア、メディア、国際人権活動など幅広いキャリアを持つ。2009年にエポックタイムズに入社してからは、ウェブサイトの編集長をはじめ、さまざまな役職を歴任。ホロコーストサヴァイバーを追ったドキュメンタリー作品『Finding Manny』 では、プロデューサーとしての受賞歴もある。
大紀元報道記者。東京を拠点に活動。