新型コロナワクチン接種と妊娠の関係について、ファイザー内部文書から読み解く(3)

2023/06/12
更新: 2023/06/12

昨年11月29日、EPOCH TVのインタビュー番組「米国思想リーダー」に、母体胎児医学の専門家として40年のキャリアを持つジェームス・ソープ博士が出演した。(日本語版の公開は今年2月13日)

遠隔診療で年間8~9千人近くの患者を診察しているソープ博士は、新型コロナワクチンが導入された2021年から、彼の患者の間で流産や死産を含む妊娠の異常が増加しているという。

はたして、ワクチンの生殖機能への影響は本当にあるのか。番組でソープ博士は、ファイザーの内部文書を読み解きながら解説した。

以下、番組内のインタビュー内容全文を、3回に分けて掲載する。

(1)、(2)はこちら。

ヤン・エキレック(司会):
母乳の話もありましたね。英国からだったと思いますが、mRNAが母乳中に検出されたという報告があります。

ジェームズ・ソープ博士:
私が知っているだけで2つの報告書があります。1つは今年発表されたもので、もう1つは昨年のものです。彼らが発見したのは、無傷の、私がPU mRNAと呼んでいるものが存在するということです。PUとは、シュードウリジンのことです。母乳中にそのまま検出されました。なぜ私がこれを深く懸念しているのか、その理由をお話します。まず彼らは「ワクチンは注射部位に残る」と言いました。しかし、それは嘘だったし、彼らもそれを知っていました。ワクチンは数時間で血流に乗り、危険物質から人間を守るために人体にもともと備わっているあらゆる障壁を破壊します。

脂質ナノ粒子に入ったmRNAは、注射部位から体内のどの細胞にも入ります。しかし、奇妙なことがあります。この研究で本当に恐ろしいのは、mRNAが細胞質内で再加工され、別の脂質パッケージになることです。

つまり、飲作用によって脂質ナノ粒子に似た、あるいはリソソーム膜やエクソソームのような脂肪層ができます。それがmRNAを覆って保護し、飲作用によって細胞外に運ばれ、次に乳腺で逆のプロセスが起こります。mRNAが母乳に入り、乳管を通ってそのまま排泄されるのです。

考えてみてください。このPU mRNAは、おそらく体内のあらゆる排泄管に送られています。汗腺、唾液腺、鼻水、涙、膣分泌物、子宮頸管分泌物、精液、それらすべてに含まれる可能性があります。通常のmRNAは、分解酵素の働きで、すぐに分解されます。血中半減期は20分程度しかありません。DNAの場合はそうではありません。

DNAは非常に安定しているので、血液中に長く留まります。実際、私たちは母親の血液中に排泄される胎児のDNAを利用して、胎児の遺伝学的研究を行っています。これは15~20年前から行われています。DNAは非常に安定していますがRNAはそうではありません。しかし、擬似的な、つまり「人工的に」作られたRNAは長持ちします。だから恐ろしいのです。ですから、それは汗や唾液、呼気、精液、子宮頸管分泌液から出てくる可能性があります。まだ分からないのです。これらはすべて、政府と製薬会社が、ワクチン接種を進める前に研究すべき事でした。次世代に深刻な影響を及ぼす可能性があるのです。

絶対とは言いませんが、その可能性があるということです。2022年初めに行われたエイデンらの研究と、2021年に行われたザングらの研究が、明確に示していますが、シュードウリジンmRNAが逆転写されることが明らかになりました。つまり、mRNAがDNAに転写されます。mRNAがDNAゲノムに、永久に組み込まれる可能性があるのです。

ヤン・エキレック(司会):
それは試験管での実験でしたね。

ジェームズ・ソープ博士:
ええ。試験管です。

ヤン・エキレック(司会):
これもまた、実際の体内で試験するべきですね。

ジェームズ・ソープ博士:
その通りです。

ヤン・エキレック(司会):
短期的あるいは長期的な妊婦への影響を知るためには、どのような研究が必要なのでしょうか?

ジェームズ・ソープ博士:
素晴らしい質問です。今、私はライアン・コール博士と共に研究チームを結成しました。欧州のアガ・ウィルソンや、フロリダのティファニー・パロット、ブルック・ジャクソンもいます。我々は、深刻な月経不順の原因を解明するために、胎盤や子宮内膜を調べる研究を計画しました。あなたの質問はとても良いのですが、誰も資金を提供してくれないのです。

ですから、私たちは自分たちで資金を調達しなければなりません。患者が少しでも希望を持てるよう、できる限り研究を進めているところです。正確な原因を究明しなければ、治療法も分かりません。私が信じているのは、少なくとも胎児については、ワクチンによる傷害や死亡は、炎症を含む複数の異なるメカニズムによって媒介されていると考えています。パーマーとバクディの研究は、スパイクタンパク質による血管障害や内皮炎が、ワクチン死の原因であることを、ほぼ明らかにしています。これはかなり決定的です。私も同じように考えています。

ヤン・エキレック(司会):
もう少し分かりやすく説明して下さい。

ジェームズ・ソープ博士:
パーマー博士とバクディ博士の研究によると、シュードウリジンmRNAによって作られるスパイクタンパク質は、分子や細胞が通常必要とするエネルギーから、すべてのエネルギーを盗んでいるのです。そのエネルギーを盗んで、スパイクタンパク質の生成に振り向けています。このスパイクタンパク質は、細胞の内側にダメージを与え、深刻な炎症、壊死、損傷を引き起こします。先日も、ワクチン接種で脳組織に深刻なダメージを負ったという記事が出たでしょう。

ヤン・エキレック(司会):
医薬品やワクチンが妊婦に使用されるためには、一般的にどのようなテストが実施されるのですか。

ジェームズ・ソープ博士:
妊婦に導入する前に、するべき事は幾つかあります。医療関係者ではなくても、誰もが知っている常識です。妊娠中に異物を使用することは、絶対にありません。絶対にやってはいけないことなのです。サリドマイドやジエチルスチルベストロール、ダルコン・シールドなど、私たちは過去に大変な過ちを犯しました。私の専門分野である産科には、非常に暗い歴史があります。

彼らがすべき事は、生殖毒性研究の第I相、第II相、第III相を経てから妊婦に投与することです。優秀な研究者で、内部告発者でもあるアレクサンドラ・ラティポワ 、通称サーシャから、たくさんの話を聞きました。製薬会社に勤めていた彼女は、内部文書をあなた方のメディアで公開しました。確か、大紀元のエンリコ・トリゴーソ記者の記事だったと思います。製薬会社は生殖毒性研究において、ワクチンの恐ろしい結果を不正に削除したのです。

しかし、サーシャは隠蔽され、公表されなかったその内部文書を持っていました。政府は私たち医師を検閲し、50万人の米国人を殺しました。政府や医療委員会の官僚主義が、救うことができたはずの人々に適切な治療を受けさせなかったからです。そして今も、妊婦にワクチン接種を推進しています。良心のかけらもありません。

学術界には多くの不正があります。ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌の編集長は、この最悪の薬剤を妊婦に推進し、50万人を救えたはずのヒドロキシクロロキンを悪者扱いする論文を掲載しました。イベルメクチンも同様です。彼らは、社会のあらゆる分野を汚染し、妥協させ、収益化するために協働しています。ワクチンを推進するためです。

彼らは「金の成る木」を知っています。保健福祉省のCOVIDコミュニティー連合(CCC)は、社会のあらゆる分野を操るために、数百億ドルを投入しました。全ての医療委員会、主流メディア、IT企業がこれに関与しました。

内部情報の漏洩で分かりましたが、ツイッターやフェイスブックなどが結託し、ワクチンをゴリ押ししました。彼らはロックスターやスポーツ選手を利用し、教会に金を渡し、 医師を買収しました。医師らはワクチン接種を推進する見返りとして、消極的な方法で賄賂を受け取っているのです。そして、より多くの患者を傷つけています。彼ら自身も分かっています。解雇を理由に脅されたとしても、言い訳はできません。「ヒポクラテスの誓い」は神聖なものです。死んでも破ってはならないのです。

ヤン・エキレック(司会):
新型コロナの治療法について、コストや有害性、まだ未知の分野について、熱心に研究を重ねていますね。これに対する風当たりは強いですか。

ジェームズ・ソープ博士:
ええ、非常に。米国産婦人科医会から圧力がありました。私自身は、雇用主を信頼しているし、これまで働いてきた中で、最高の雇用主だと思っています。名前は言いませんが、彼らは私が正しい事を知っています。

ヤン・エキレック(司会):
他の医師たちと協力して、研究を始めようとしていますが、資金がないとおっしゃいましたね。このような事は、よくあるのでしょうか?

ジェームズ・ソープ博士:
こんなことは初めてです。40年のキャリアで知り合った個人的な寄付者に頼っています。緊急事態が発生しているのに、資金を調達できないなんて、前例がありません。ウォール・ストリートの元ブラックロック社アナリスト、エドワード・ダウドのデータはご存じですね?

全死因死亡率が40%増加しました。10%の増加は、200年に一度のブラックスワン現象、私たちは「3シグマ現象」と呼んでいます。シグマとは統計学でいう標準偏差の値です。10%の増加が200年に一度の現象であるのに対して、今のデータは40%増加で、12シグマ現象、つまり800~1000年に一度の現象です。

ヤン・エキレック(司会):
今、米国のコロナ専門の医師団体FLCCCの会議が開かれています。ワクチン被害に対する取り組みを軸に発展してきたコミュニティーです。あなたはここで、ご自身と同じ取り組みをしているたくさんの人たちと初めて出会ったようですね。ここにはどのような意義がありますか。

ジェームズ・ソープ博士:
私にとって大変貴重な場所です。共著者の方々も、初めて会う人ばかりです。開業医のクレア・ロジャースや、ティファニー・パロットの「マイサイクル・ストーリー」のグループとも知り合う事ができました。彼らは共に戦う兄弟姉妹のような気がしてなりません。米国人だけではありません。

ニュージーランドや豪州、スカンジナビア、ウィーン、フィリピンなど、さまざまな国の人たちがいます。彼らとは、真実の絆で結ばれています。真実に基づかなければ、真の関係は築けないと思います。

それが希望の兆しです。これまで会ったことのない友人が、たくさん入って来てくれました。彼らは私の家族です。それが、私にとってのFLCCCなのです。

私はコーリー博士やマリク博士を尊敬しています。彼らの功績は素晴らしいものです。ゼレンコ博士に会う機会はありませんでしたが、ピーター・マッカロー、リチャード・ウルソー、ライアン・コール……彼らは英雄です。彼らは多くを失い、迫害されながらも、患者を救い、真実を守るために立ち上がりました。私は今、彼らと共にいます。

ヤン・エキレック(司会):
ジェームズ・ソープ博士、本日は有難うございました。

ジェームズ・ソープ博士:
有難うございました。

ヤン・エキレック(司会):
米国思想リーダー、今回はジェームズ・ソープ博士をお招きしてお送りしました。ご視聴いただきありがとうございました。

(完)

エポックタイムズのシニアエディター。EPOCH TVの番組「米国思想リーダー」のパーソナリティーを務める。アカデミア、メディア、国際人権活動など幅広いキャリアを持つ。2009年にエポックタイムズに入社してからは、ウェブサイトの編集長をはじめ、さまざまな役職を歴任。ホロコーストサヴァイバーを追ったドキュメンタリー作品『Finding Manny』 では、プロデューサーとしての受賞歴もある。
大紀元報道記者。東京を拠点に活動。