大雪被害つづく中国の東北地方 積雪で「葬儀屋の屋根」も崩落

2023/11/08
更新: 2023/11/08

最高レベルの吹赤色警報」が出されている中国東北部の黒竜江省では、積雪による建物の屋根崩落事故が相次いでいる。

3人が死亡したジャムス市(佳木斯市)のスポーツクラブの体育館の屋根崩壊事故の翌日(7日)、同じ黒竜江省の七台河市でも、葬儀屋の屋根が「雪の重さ」で崩落したことがわかった。また七台河市では、すでに凍死者も出ているという。

黒竜江省では、大雪の影響で一部の学校が休校になった。また、同省内の高速道路は一時閉鎖され、航空便の欠航が相次いだ。

現在のところ、黒竜江省内の一部地域では積雪の深さは40cmを超えている。日本の秋田県や新潟県などの豪雪地帯に比べれば、積雪の深さとして40cmはさほどでもないが、中国の雪は日本ほどは積もらないため、やはり大雪と見なされる。

いっぽう、相次ぐ屋根崩落事故をきっかけに、ネット上では「積雪くらいで、屋根が抜け落ちるものなのか?」とする熱い議論が交わされている。

中国の深刻な社会問題となっている「おから工事手抜き工事)」への疑いは、深まるばかりだ。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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