経営難の企業が、従業員に通知「10か月の休暇を与える」=中国 深セン

2023/11/30
更新: 2023/11/30

今月28日、広東省深センにある企業が、従業員に10か月の休暇を与えたことを示す「休暇通知書」がネットに拡散されて、物議を醸している。関連トピックスは中国SNSのホットリサーチ入りした。

このたび、従業員に「休暇」を与えて、否応なく長期間休ませるのは「深圳華邁興微医療科技有限公司」。同公司は、医療健康診断に関係する業務を扱う企業であるが、最近はとくに受注が少ないため経営難に陥っていたという。

中国メディアの取材に対して、同企業の従業員は「一部の従業員に、長期休暇を通知したことは事実だ」と認めている。

この企業に勤める、ある女性従業員は「(強制的に)休ませられた従業員は、これに耐えられるなら耐えれば良い。耐えられないなら、自分で別の仕事を探して退職するしかない」と話している。

関連投稿に寄せられたコメントの中には「この企業のいう休暇は(10か月という)期限が定められている。これは、まだ良いほうだよ。私が受けた休暇通知には、無期限と書いてある」というのもあり、同様の現象が広く存在することを示唆している。

そのほか「給料を得たければ、自分で他の仕事を探して退職するしかない。補償金は、もらえないけどね」というように、これを一つの結論と受け止めて、ほかに活路を見出すことを提案するコメントも少なくなかった。

 

深圳華邁興微医療科技有限公司が発行した「休暇通知書」。左右のページを合わせると「2023年7月1日から2024年4月30日まで」の10か月間を「休暇とする」という内容になる。(中国のネットより)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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