献血者にコロナワクチン接種状況の開示を義務付け…mRNAなど念頭に 米、法案提出

2023/12/07
更新: 2023/12/07

米国のジェド・デイビス下院議員は11月29日、献血者に新型コロナワクチン接種状況の開示を義務付ける法案を提出した。

法案は、献血された血液にコロナワクチンやスパイクタンパク質を含むその他のメッセンジャーRNA(mRNA)成分が含まれているかどうかを、血液バンクに検査するよう義務づける。また献血者に対しては、生涯にコロナワクチンまたはその他のmRNAワクチン接種の有無を開示することを求める。

デイビス氏は「輸血の際のmRNAワクチンに関する長期的な影響の懸念を阻止するものだ」とエポックタイムズに法案の意義を語った。同氏によれば、息子の手術を控える有権者からの憂慮する声が、法案を作るきっかけとなったという。

今後、法案は規則委員会に送られた後、委員会会議で審議される予定だ。

コロナワクチン接種者からの輸血に関する法案提出はこれが初めてではない。今年初めには、モンタナ州の共和党議員がコロナワクチンを接種した人が組織や血液を提供することを軽犯罪法違反とする法案を発表した。この法案は現在、保留状態に置かれている。

血液に含まれているmRNA

現在、米国では、体調が良好でワクチン製造社名を提供できる限り、接種後から輸血が可能だ。米血液センターや米赤十字社など3団体は1月に共同声明を発表し「ワクチン接種を受けたドナーから採取した血液製剤の輸血が有害な結果をもたらすことを示す科学的証拠はない」と述べた。

一方で、ワクチン接種を受けた人の血液にコロナワクチンのmRNAが循環していることを示す研究もある。

医学誌『Biomedicines』誌に掲載された2022年の研究では、ファイザーのコロナワクチンに含まれる合成mRNAが、ワクチン接種後少なくとも2週間はワクチン接種者の血液中に残留することが判明した。

弁護士、調査ジャーナリスト。政治学に関する経歴を持つほか、栄養学と運動科学の資格を有する伝統的な自然療法士でもある。