神韻埼玉公演は3日連続満員、観客「日本が憧れた時代の中国の舞台」 

2024/01/09
更新: 2024/01/09

8日、日本を巡回公演中の神韻芸術団が、大宮ソニックシティでの第3回公演を行った。神韻は、ニューヨークを拠点とする世界最高峰の中国古典舞踊と音楽の芸術団だ。この日も3日連続となる満場を記録し、観客からは称賛の声が寄せられた。

国際的美人コンテスト日本代表「とても華やか、感動しました」

2024年1月8日午後、ハープ奏者でモデルの川崎優季さんが、埼玉県の大宮ソニックシティでの神韻ニューヨーク芸術団の第3回公演を鑑賞した。(王文亮/大紀元)

「とても華やかで、しなやかな動きと跳躍に感動しました」。そう述べたのは、公演を鑑賞したハープ奏者でモデルの川崎優季さんだ。「最初にスモークが焚かれて、もう天上の天国みたいで素晴らしかったです」と、オープニングの演目に感動していた。

川崎さんは、2022年に70国以上が参加するミセスコンテスト「Mrs.Globe」の日本代表に選出され、ミスおたる、横浜開港祭親善大使も歴任した。インスタグラムでは2万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーでもある。

神韻公演は、デジタル背景幕が映す光景がステージ上の演者と一体となり、観客を世界観に引き込む。「映像と舞台の一体感がすごかったです。人間が画面から飛んできて、舞台にパッと出てくる、どうやっているのかと思いました。タイミングがすごい。なかなか他では見れないので、見ごたえがありました」

オーケストラによるオリジナル楽曲の生演奏も見どころだ。川崎さんは、「オーケストラが素晴らしかったです。琵琶があるのが珍しくて、中国を旅行したような気分です。(西洋楽器と)組み合わせてもちゃんとマッチしていて、編成は小さいのに壮大に感じました」と語った。

「中国料理屋さんの演目が面白かったよね。芸術的なんだけれど、コミカルな動きが面白い。こういうのはあまりないですよ」と、ユーモアに溢れる舞踊劇の演目を楽しんでいた。

神韻には、天を敬い徳を重んじるといった中国古来の価値観が、色濃く反映されている。川崎さんは、「神様に関係する内容が結構多いですよね。勧善懲悪の世界が広がっていて、小さい子が見たらいい教育になりそう」と共感していた。

古典舞踊や舞踊劇、歌、中国楽器の独奏など、約20の短い演目から構成される神韻公演。周囲に勧める際には、「知識が無くても分かりやすい。一個一個が短くて、別世界に旅立てます」と伝えたいという。

「天上の世界にいるみたい」華人経営者が一家で感動

2024年1月8日午後、美容室を経営する華人の青木薫子さんが、埼玉県の大宮ソニックシティでの神韻ニューヨーク芸術団の第3回公演を鑑賞した。(藤野偉/大紀元)

「やっと来れた、素晴らしい」。日本で美容室を経営する華人の青木薫子さんが、鑑賞の喜びを語った。ネット上で見た神韻に関する番組に魅力を感じ、ぜひ見に行きたいと思っていたという。

「舞台を見て、音楽を聴き、心身ともに癒されました。雲が立ち込める冒頭の場面は、本当に天上の世界にいるみたいでした」

高度な舞踊からは、鍛錬の成果を見て取れたという。「苦しみを耐え抜いたんだなと思いました。1日や2日でできることではないです。演者の健気に頑張る姿を見ていると、希望が湧いてきます」

青木さんの家族は仏教を信仰しており、常に仏の加護を感じながら生活してきたという。 お金に振り回される現代社会では、人々は本当に美しいものを忘れてしまったと彼女は嘆息した。

「皆がお金に人生の意義を求めていますが、世界には美しいものがたくさんあります。中国の古典芸術に触れることができれば、日頃の生活は最も美しいものになるに違いありません」

道徳が低下している現代社会で、信仰だけが人間の道徳を回復させることができると青木さんは信じている。 「中国では仏を信じ、日本では神を信じ、どちらも同じような力だと思います。本当の信仰があれば、人生は最高の状態に達することができます。信仰がなければ、混沌とした人生を送ることになると思います」

ご家族と公演を鑑賞した青木さん。「今日は本当に来て良かったと感じています。両親と娘と幸せを噛み締めています」と喜びを語った。

一級建築士「日本が憧れた昔の中国を感じた」

2024年1月8日午後、一級建築士の工藤宏章さんが、埼玉県の大宮ソニックシティでの神韻ニューヨーク芸術団の第3回公演を鑑賞した。(牛彬/大紀元)

「かつて日本が憧れた昔の中国の舞台。その時代の様々な良い文化が表現されていた」。そう語ったのは、一級建築士の工藤宏章さんだ。「精神的なものですよね。人間性がちゃんと構築されている、昔の良い時代の中国。そういう精神性が見れました」と感慨深げに語った。

現代劇の演目では、中国の精神的伝統を現代に受け継ぐ修煉者らが、「真善忍」の理念を掲げる。工藤さんにとって、日頃の生活に活かせる知恵となったようだ。「真善忍だとか、人間が昔の良い時代に考えていた正しい生き方だとか、そういうものをふと思い出すことがきっとあるだろうなと感じました」

「よく練られた舞台でした。特に一人一人、パフォーマンスのレベルが高い。みんなが笑うシーンがあったり、いろんな要素を取り混ぜていて、全体の舞台構成が良かった。3Dの背景もとても面白かったです」と、演出を含めて公演全体を楽しんでいた。

東洋と西洋の楽器を融合させたオーケストラの演奏に、中国を感じたという。「いわゆるオーケストラの西洋音楽ではないような、中国的な響きと抑揚がうまく表現されてると感じました。色と味がよく出てる大変良い演奏だったと思います」



ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は失われた中国伝統文化の復興を掲げ、世界各国の劇場で毎年一新した演目を披露している。現在、8つの同規模の芸術団を抱え世界中で巡回公演を行なっている。神韻2024日本公演は、2023年12月22日から2024年2月16日にかけて、全国12会場で42公演を挙行する。

公演のチケットはチケットセンター(0120-91-8487、午前10時〜午後6時)のほか、公式ホームページから購入することができる。チケットぴあや楽天チケット等、大手チケット予約サービスでも取り扱いがある。

大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。

大紀元報道記者。東京を拠点に活動。