神韻公演が神戸で大盛況「真善忍、不朽の価値観」観客らが共感語る

2024/02/12
更新: 2024/02/13

11日、日本を巡回公演中の神韻芸術団が兵庫県の神戸文化ホールで昼夜2公演を行った。ニューヨーク発、古典舞踊と音楽の舞台公演を通して失われた中国伝統文化の復興を目指す神韻芸術団。この日の2公演も完売し、満員の劇場に集った観客らが感動を語った。劇場側によると、神韻の規模や集客率は稀に見る高水準だという。

2024年2月11日、神韻ニューヨーク芸術団が神戸文化ホール大ホールで昼夜2公演を行なった。写真は入場時の様子(藤野偉/大紀元)
 
2024年2月11日、神韻ニューヨーク芸術団が神戸文化ホール大ホールで昼夜2公演を行なった。2公演とも完売し、フィナーレは万雷の拍手に包まれた(藤野偉/大紀元)

アナウンサーが絶賛「舞踊、音楽、衣裳、全ての面で最高峰」

2024年2月11日午後、アナウンサーの上岡信夫さんが、神韻ニューヨーク芸術団の神戸文化ホール大ホールでの第一回公演を鑑賞した。(牛彬/大紀元)

「ダンサー、歌手、オーケストラ、それにまばゆいばかりの衣裳、実に素晴らしかった。団員の皆様がどれほど努力をしたらこんな素晴らしい領域に達するのか、敬意を表したいと思いますし、本当に感激しました。全ての面で最高峰だと思います」

この日、アナウンサーの上岡信夫さんが昼公演を鑑賞した。上岡さんは宮崎放送(MRT)のアナウンサーを長年勤め、現在は宮崎県を拠点にフリーで活動している。JNN・JRN系列局に勤務するアナウンサーから毎年優秀者に贈られる「アノンシスト賞」をはじめ、数々の受賞歴を持つ。

「男性の跳躍力、それから女性のしなやかさが実に素晴らしい。一体感がありますね。皆さんの体型も揃っているし、そういう努力をしてステージが出来上がってるのだなと思って、感心しています」

神韻が独自に特許を取得したバックスクリーンやオーケストラの生演奏も、舞踊を引き立てる。「オーケストラと演技がぴったり合っていて、またステージと背景の一体感に臨場感があり、目を見張るものがありました。何十人もの気持ちと演技が一緒になっていて、実に素晴らしいです」と上岡さんは称賛した。

古代中国において芸術は天上の神を賛美し善行を育むためのものとされ、作品を生み出すために坐禅で心を修め、自己を練磨することは珍しくなかった。神韻のアーティストらは精神修養法・法輪大法を修煉し、この高貴な伝統を継承している。「やはり神様の精神力がないと、あれだけの技術や表現力は出せないのではないかと思います。同じ人間として、あれだけの演技ができる人たちがいると思うと元気をもらえます」と上岡さんは語った。

現代中国では、神仏を否定する共産党政権による数々の政治運動によって、伝統文化が徹底的に破壊されてきた。「中国には悲しい歴史もありますが、その失われたものをずっと続けている神韻という団体が世界にあることが、非常に誇らしいですね。日本には中国から学んだ様々な文化が現代に残っているので、若者が振り返って学べば新たな世界を見つけることができるのではないかと思います」

大手企業幹部「真善忍、不朽の価値観が心に響いた」

2024年2月11日午後、メガバンク系コンサル会社幹部の青山剛さんが、神韻ニューヨーク芸術団の神戸文化ホール大ホールでの第一回公演を鑑賞した。(任子慧/大紀元)

メガバンク系コンサル会社幹部の青山剛さんは、この日の昼公演を鑑賞して、「日本人が見ても変わらない不朽の価値観」を感じたという。

「昔からあるテーマを扱った劇ですね。表現がすごく上手で、心に沁み入りました。日々の悩みをあまり気にしないで、大らかに過ごせるような世界観を皆さんが演じていて、そのイメージが私の頭にバーッと伝わってきて、すごく気持ちが前向きに明るくなりました」

広告に惹かれてチケットを申し込んだという青山さん。「テレビやYouTubeで見るよりも実物の方が鮮明で綺麗ですね。演者と背景のコントラストが素晴らしかったです。初めて見たので感動しました」と語った。

独唱曲の演目では、人の善性を呼び起こす清高なメッセージが歌われる。「私はもともと無宗教に近くて、神の存在を崇めることはないのですが、すべての人間は神の生まれ変わりで、神はむしろあなたの中にある、というメッセージはすごく新鮮で、心に響きました」と受け止めた。

現代劇の演目では、法輪大法の学習者らが共産党政権から迫害を受けながらも、「真善忍」の信念を貫く。「中国に何回か行ったことがあります。中国はすごく進んでいますが、やっぱり真善忍ということが大事で、今でも求められていると思います。劇を見て、つい法輪功の本を買ってしまいました」と青山さんは語った。

「今いろいろな悩みがあるのですが、それがきれいにふわっと洗われたような気がしますね。なんといいますか、真善忍って昔からあると思うんですが、その変わらない言葉が今でも自分の心に響きました」

「人は役割をもって生かされている」歯科医がメッセージ性に共感

2024年2月11日夜、歯科医の足立優さんとご夫人が、神韻ニューヨーク芸術団の神戸文化ホール大ホールでの第二回公演を鑑賞した。(張颖/大紀元)

この日、歯科医の足立優さんとご夫人が公演を鑑賞した。昨年の神韻公演を鑑賞したご夫人が、優さんを誘ってチケットを申し込んだという。「動きが非常に揃っていて綺麗で美しかったです」「指先まで神経が通っているようで、すごく素敵でした」とそれぞれ語った。

舞踊劇では、忠義や献身といった古来の美徳を描いた演目や、信仰者の受難と救済を描いた演目が上演される。「信念を曲げずに貫くということはすごく大事なことだと思います。人が生きていく上でいろいろな礎があり、心の中の思いを実践することで物事が成し遂げられると思っています」と優さんは受け止めた。

「途中で輪廻転生という言葉が出ましたけれども、 転生を重ねるごとに人の魂は成長していくので、今生かされているということは、この現世で何かの役割を与えられて生かされているということです。その役割をしっかり果たすことで、 より高尚な魂へと成長していけると思っているので、そういうことを教えてもらえる神韻に共感できます」

神韻芸術団の活動自体に意義を感じたという。「ニューヨークを拠点にされていて、中国の現状に対してこの公演自体がメッセージ性を持っていると感じました。中国自体がやはり閉鎖的ですので、是正されていくべきだと思います。中国の問題をメッセージとして出しながら伝統の良さを表現していて、素敵な活動だなと思いました」

大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。

大紀元報道記者。東京を拠点に活動。