ルビオ米上院議員、中国系シーインの上場阻止をSECに要請

2024/02/16
更新: 2024/02/16

[ニューヨーク 15日 ロイター] – 米上院のマルコ・ルビオ議員(共和党)は15日、米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長に送った書簡で、中国系ファッション通販大手「SHEIN(シーイン)」がニューヨーク市場に上場する計画について、同社が中国における事業とそれに付随するリスクを開示しない限り、阻止するよう要請した。ロイターが書簡を閲覧した。

ルビオ氏は書簡で、米国での上場計画の承認を中国証券監督管理委員会(CSRC)に申請したシーインの最近の決定により、同社の情報開示の正確性を巡る「重大な疑念が生じた」と指摘。中国では昨年、外国への上場計画をCSRCが審査する新たな規則が制定された。

ルビオ氏は、こうした規則によりシーインが自社の事業を巡り投資家を欺くリスクが高まり、独立した世界的小売業者として自社を位置付ける同社の取り組みは一段と複雑化したと主張した。シーインは本社をシンガポールに置くが、中国で創業しており、中国の何千ものサプライヤーに大きく依存している。

ルビオ氏はロイターへの声明で「シーインが米株式市場へのアクセスを確保したいのなら、米国のルールに従う必要がある」と訴えた。

上院では銀行住宅都市委員会がSECの監督を担い、ルビオ氏は同委員会には所属していない。それでも同氏は書簡でゲンスラー氏に、シーインの事業に関する追加の情報開示を要求するよう求めた。要求の対象には、新疆ウイグル自治区で生産された素材で作られた衣料品をシーインが販売しているかどうかを確認することも含まれている。

シーインはコメント要請に返答していない。SECの報道官は、ゲンスラー氏は「議員に直接回答する」と述べた。

Reuters
関連特集: アメリカ政治