米テキサス州下院 決議案可決  1月29日を「神韻の日」に制定

2025/02/03
更新: 2025/02/03

テキサス州下院は、中国の旧正月の元日、満場一致で決議案を可決し、2025年1月29日を州内の「神韻の日(Shen Yun Day)」と制定した。この決議は、神韻芸術団が世界各地で中国伝統文化を広めた功績を称えるとともに、神韻への深い敬意を表するものとなっている。

2025年の公演シーズンには、神韻芸術団はすでにヒューストン、オースティン、サンアントニオ、ダラス、アマリロなどテキサス州各地で公演を行っており、今後も第2回ツアーを展開する予定だ。州内での公演は2025年3月初旬まで続く予定だ。

決議案の提案者 オリバーソン議員 「神韻は共産主義以前の中国文化を顕わす」

この決議案「HR 72」を発議したのは、テキサス州下院議員のトム・オリバーソン氏。同議員は立法会で次のように述べた。

「HR 72決議案により、2025年1月29日を正式に『神韻の日』と制定した。神韻芸術団は19年間にわたり、伝統音楽と舞踊を通じて、中国伝統文化の美を復興・継承するために尽力してきた。その功績を称えたいと思う」

旧暦の元日、米テキサス州下院が満場一致で決議案を可決し、2025年1月29日を「神韻の日(Shen Yun Day)」に制定。写真は決議案の正式文書(鍾心萍/大紀元)

また、この日が旧正月にあたることにも言及し、「本日、旧暦の中国新年という意義深い日に決議が可決されたことで、神韻芸術団の偉業がより広く認識されることを願っている」と語った。

さらに、神韻芸術団の出演者に対しても称賛の言葉を送り、「神韻のアーティストたちは卓越した技術、厳しい自律、そして優れた芸術性を讃える。2025年のツアーの成功を心から祈念する。神韻芸術団がテキサス州や他地域の文化・芸術の発展に貢献していることに深く感謝する」と述べた。

オリバーソン議員は、神韻芸術団が「共産党以前の中国の伝統文化をアメリカや中国の人々に伝える役割を果たしている」と強調し、「これは極めて重要な文化遺産である」との認識を示した。

また、自身が「才能あるバレエダンサーの父親であるとして、神韻の芸術家たちの技術と献身には深く感銘を受けている。来月、サイプレスでの公演を観賞するのを楽しみにしている」と期待を寄せた。

神韻芸術団は、ヒューストンでの10公演を成功裏に終えたばかりだった。現地主催者は2月15日・16日にサイプレスで3公演を追加すると発表した。テキサス州の神韻主催団体の代表者も、州議会に招待され、今回の決議に対する感謝の意を表明した。

決議案の提案者であるテキサス州下院議員トム・オリバーソン氏(左)と神韻主催側の代表が記念撮影(鍾心萍/大紀元)

テキサス州第15選挙区の下院議員スティーブ・トス氏も神韻公演を観賞した経験があり、「昨年のクリスマスに妻とともに神韻を観賞した。とても感動した。大切な歴史と美しい中国文化を学ぶとともに、共産主義がいかにそれを破壊してきたかを目の当たりにした」と語った。

「神韻に深い感謝の意を表したいと思ている。神韻は、テキサス州民やアメリカの次世代に、民主主義と自由を愛するメッセージを伝えてくれている」

トス氏は、より多くのアメリカ人が神韻の公演を観ることができるよう願っていると述べた。

「神韻は、私に素晴らしく、非常に啓発的なメッセージを伝えてくれた。それは、自由と権利——言論の自由、信仰の自由と表現の自由。そして、神韻はこのメッセージを見事に表現している。テキサス州、そして全米の子供たちが神韻を観る機会を得られるように心から祈っている」

一方、テキサス州第128選挙区の下院議員ブリスコー・ケイン氏は、「この決議を通じて、神韻との友好関係をさらに深めることができたことを嬉しく思う」と述べた。

「神韻は自由の象徴であり、テキサス州は世界中で自由を求める人々を支持している。共産主義の本質は抑圧と破壊だが、神韻は自由の精神に根ざしたものだ。人々が自由に夢を追い求めるとき、素晴らしいことが生まれ、社会は繁栄し、人々は真の恩恵を受けることができるのだ」と語った。

なお、テキサス州下院は決議文に、「この決議は正式な文書として作成され、神韻芸術団への深い敬意を表すものとなる」と記した。

ペンシルベニア州知事が神韻を歓迎 ピッツバーグ市が「神韻の日」を制定

他には、ペンシルベニア州知事ジョシュ・シャピロ氏は、神韻芸術団を歓迎し、その芸術性と伝統文化の復興への貢献を称賛。公演が州の文化的・教育的発展に寄与し、多くの人々に感動を与えることを願い、成功を祈念した。

ペンシルベニア州知事ジョシュ・シャピロ氏、神韻芸術団に祝賀メッセージを送付(神韻主催側提供)

「神韻芸術団は、5千年にわたる伝統的な中国文化を復興するという目的のもと、2006年に設立された。それ以来、卓越した芸術性への揺るぎない取り組みを示し、見事な公演を通じて私たちの理解を深めてきた」

「ペンシルベニア州民を代表し、神韻芸術団を心より歓迎する。公演の成功と、思い出深い素晴らしいイベントとなることを祈る」と記した。

ペンシルベニア州上院議員のパット・ステファノ氏、リンジー・M・ウィリアムズ氏、ジェイ・コスタ氏、デヴリン・ロビンソン氏、州下院議員のロバート・W・マーキュリ氏、マンディ・スティール氏、アレゲニー郡議会議長のパトリック・J・カテナ氏および郡議員ボブ・メイシー氏、そしてピッツバーグ市長エド・ゲイニー氏は、神韻芸術団のピッツバーグ公演を称賛し、感謝の意を表した。

2022年に神韻公演を観賞したペンシルベニア州ピッツバーグ市のエド・ゲイニー市長は、神韻芸術団を表彰した。

同氏は、神韻のアーティストたちの卓越した技術と、芸術を通じた貢献を高く評価し、2024年1月27日・28日を「神韻芸術団の日」と正式に宣言した。

「私は、すべてのピッツバーグ市民に、神韻芸術団へ深い賞賛と感謝の意を表することを奨励する。彼らの素晴らしい公演、そして文化交流の促進と芸術の発展に向けた絶え間ない努力に、心から感謝申し上げる」