トヨタ自動車は12日、欧州市場に新たに投入する電気自動車(EV)3車種を発表した。トヨタの欧州における新車販売が占めるEVの割合は現在数%にとどまるが、新車種販売により、2026年から2027年ごろに2割程度まで引き上げると、毎日新聞が報じた。
今回発表が行われた3車種は、「bZ4X」「C-HR+
」「アーバンクルーザー」で、いずれもスポーツタイプの多目的車だ。
C-HR+ は同モデルで初のEVで、最大充電時に600キロの走行が可能で、bZ4X の新モデルは航続距離が伸び、従来と比べて最大2倍のスピードで充電できる。アーバンクルーザーは昨年末に発表が行われたばかりだ。
2024年 売上が好調なEV
2024年、EVの売り上げは増加している。自動車業界に特化した情報サイトであるマークラインズによると、主要12か国と北欧3か国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)の計15か国における10月のEV販売台数は、160万6千台で、前年同月比43.1%増であった。また、前月比も6.2%増加し過去最高を記録した。
企業別では、中国企業の伸びが著しくなっており、世界EV販売を牽引している。2024年1~10月の電気自動車販売台数は1171万5千台で、自動車販売台数全体に占めるシェアは23.0%となっている。
トヨタの欧州向けEV戦略は、都市型モビリティに最適化されたモデルの投入と多様な電動化技術の提供によって、環境規制が厳しい欧州市場での存在感を強化することを目的としている。これにより、トヨタはゼロエミッション車分野での競争力を高めるねらいだ。
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