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尖閣諸島周辺で中国海警局ヘリが一時領空侵犯 防衛省が厳重抗議

2025/05/04
更新: 2025/05/04

沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領空に5月3日午後、中国海警局のヘリコプター1機が一時的に侵入した。防衛省によると、午後12時21分頃から36分頃にかけて、尖閣諸島周辺の我が国領海に侵入した中国海警船(2303)から発艦したヘリコプターが飛行していることを、海上保安庁巡視船が確認したという。

これに対し、自衛隊は航空自衛隊南西航空方面隊の戦闘機を緊急発進させ、対応した。

同日午後、金井アジア大洋州局長は趙宝鋼(ちょう・ほうこう)在京中国大使館次席公使代理を外務省へ召致し、日本の主権を侵害する中国海警局によるこれらの行為について極めて厳重に抗議するとともに、再発防止を強く求めた。

中国側はこれに対し、4日午前に中国外務省アジア局長が在中国日本大使館の幹部を呼び出し、「日本の民間航空機が先に中国の領空に不法侵入したため、ヘリコプターで警告して追い払った」と主張し、日本側に違法行為の中止を強く求めた。これに対し日本側は、「中国側による領空侵犯があった」と反論し、再発防止を求めた。両国の主張が真っ向から対立する事態となっている。

中国海警局のヘリコプターによる日本の領空侵犯が確認されたのは今回が初めてであり、中国機による尖閣諸島周辺での領空侵犯は3回目となる。

大道修
社会からライフ記事まで幅広く扱っています。