大手コンビニエンスストアのファミリーマートが、政府備蓄米の随意契約に申し込む方針を固めた。全国の店舗で6月上旬から、1キロあたり400円で販売を開始する予定で、大手コンビニとしては初の取り組みとなる。
精米およびパック詰め作業は、親会社・伊藤忠商事のグループ企業が担うことで、迅速かつ安定した供給体制を整える。原料価格の高騰や生活必需品の値上がりが続く中、家計を支援する取り組みとして注目を集めそうだ。
小泉農林水産大臣は27日の記者会見で、備蓄米の放出にかかる随意契約の申込み状況について、「午前9時時点で19社から計9万824トンの申込みがあった」と発表。これは政府が放出を予定している備蓄米のおよそ3割にあたる量で、早ければ29日にも引き渡しを開始する見通しを示した。
備蓄米の随意契約申請状況

また同会見では、酒造組合から「酒米の精米工場の活用」に関する協力の申し出があったことも明らかにされ、農水省として協力を前向きに検討しているという。
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