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NHKに歴史認識の是正を要請 「独立国家の鍵は国民の意識」=松田学氏

2025/06/04
更新: 2025/06/04

日本の真の独立を目指す有識者会議(ECAJTI)がNHKに歴史認識の是正を求める公開質問状を提出。記者会見の席で同会議の有識者議員で元衆議院議員の松田学氏は「日本の真の独立実現には国民の意識改革と正しい歴史認識が不可欠」と訴えた。

日本の真の独立を目指す有識者会議(ECAJTI)は5月30日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見を開き、日本放送協会(NHK)に対して歴史認識の是正と戦後報道の見直しを求める2通目の公開質問状を発出した。会見ではECAJTIの有識者議員・松田学氏が同会議のメンバーとして発言し、日本の独立と国民意識の覚醒の必要性について強調した。

「日本の未来を左右するのは、政治でも軍事でもなく、国民一人ひとりの『意識』である」。そう主張するのは、ECAJTIの有識者議員であり、松田政策研究所代表、元衆議院議員の松田学氏だ。

松田氏は、日本が“真の独立国家”となるために必要なことは、まず国民が「自らの歴史を正しく知ること」、そして「国を守ろうという意識を持つこと」であるとし、戦後日本が占領政策の影響で「自虐史観」に基づく歴史教育を受けてきた影響により、日本人が自国の歴史を語れず、国家に対する誇りや責任を持てない状態に陥っていると指摘した。

「私たちは、日本が悪だったという前提に立って教育されてきた。これでは、自立した国家は築けない」と松田氏は語った。

プロパガンダが「世論」形成

沖縄に関する歴史認識を例に挙げ、松田氏は「一部の批判は、感情論に基づいたものであり、そもそも世論自体がプロパガンダによって作られてきた側面がある」と述べ、日本軍の行動を一方的に残虐と描き、アメリカの原爆投下を正当化する構図が長年にわたり流布されてきたと主張した。松田氏は「実際は、先人たちは日本と国民を守るために命を懸けて戦ったのであり、その事実を尊重すべきだ」と強調した。

日本への静かな侵略

松田氏は「サイレント・インベージョン(静かな侵略)」という言葉で、現代日本が抱える重大な危機を説明した。農地や技術、土地の買収が進み、外国人留学生の増加を通じて文化や情報が変容していく状況に、危機感を示した。とりわけ、軍事転用可能な日本の先端技術が他国へ流出していることは深刻だと指摘した。

「国を守るのは法律でも軍隊でもない。最終的には国民の意識である」と松田氏は断言する。

メディアは「歴史の再検証」を

このような状況に日本が至っていることに対する「メディアの責任」について、松田氏はNHKをはじめとする報道機関に対して、戦後にGHQの指導のもとで放送された情報の「真実」を明らかにすべきだと言及した。「反省」や「懺悔」といった言葉の他にも、占領下で報道された内容は「あくまで占領下において強いられた報道だった」という事実を、客観的かつ冷静に国民へ伝えるべきであると訴えた。

また、戦争の原因についても「日本が侵略国家だったから戦争が起こった」という単純な構図ではなく、国際的なパワーバランスやグローバリズムの構造、さらにはいわゆる「ディープステート」の影響までを含めて分析する番組制作をメディア側に求めた。

日本ファースト時代へ

松田氏は現在の国際情勢を「ポスト・グローバリズムの時代」と見ている。トランプ政権の再登場によって、アメリカは「アメリカファースト」を掲げ、国益を優先する方向へと舵を切った。同じように、日本も「日本ファースト」の立場で自立すべきだと強調する。

「いまこそ真の独立を実現するために国民が意識を変えなければならない。歴史を正しく知り、国家の誇りを取り戻すことが、その第一歩である」と松田氏は締めくくった。

エポックタイムズ記者。大学では地理学を専攻。主に日本の時事について執筆しています!