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ロシア海軍情報収集艦 隠岐諸島から宗谷海峡へ 自衛隊が警戒監視

2025/06/09
更新: 2025/06/09

防衛省統合幕僚監部は6月9日、ロシア海軍ヴィシニャ級情報収集艦(艦番号「208」)の日本海沿岸における動向について発表した。発表によると、同艦艇は6月4日午前6時ごろ、島根県・隠岐諸島の北西約40キロメートルの海域で海上自衛隊により確認された。その後、艦艇は隠岐諸島北東の接続水域内を東進し、6日には新潟県・佐渡島北の接続水域内を北東進、8日には北海道・礼文島西の接続水域内を北進した後、宗谷海峡を東進したことが確認された。

ロシア海軍ヴィシニャ級情報収集艦(提供:統合幕僚監部)

今回の動向に対し、防衛省・自衛隊は海上自衛隊舞鶴警備隊所属の多用途支援艦「ひうち」(舞鶴)および大湊警備隊所属の多用途支援艦「すおう」(大湊)を用いて、警戒監視と情報収集を実施した。これらの対応は、外国軍艦艇による日本周辺海域での活動に対し、常時警戒態勢を維持する自衛隊の通常業務の一環である。

ヴィシニャ級情報収集艦は、電子情報の収集や通信傍受などを主な任務とするロシア海軍の艦艇であり、近年も日本周辺での活動が複数回確認されている。今回の航行経路は、日本海から宗谷海峡を経てオホーツク海方面へ抜けるルートであり、各地の接続水域(領海の外側12海里以内の海域)を通過したが、日本の領海への侵入は確認されていない。

行動概要(提供:統合幕僚監部)
大紀元エポックタイムズジャパン記者。主に軍事・防衛、安全保障関係を担当。その他、政治・経済・社会など幅広く執筆。