インド西部グジャラート州アーメダバードで12日午後、英国ロンドン行きのエア・インディア機が離陸直後に墜落した。事故機はボーイング787-8型ドリームライナーで、サルダール・ヴァラブバーイー・パテール国際空港を離陸した直後、空港近くのメガニ地区に墜落。現場からは黒煙が立ち上り、緊急対応が直ちに開始された。
インド民間航空総局(DGCA)によると、事故機には乗客230人、パイロット2人、客室乗務員10人の計242人が搭乗していた。乗客の国籍はインド169人、英国53人、カナダ1人、ポルトガル7人とされる。機長はスミート・サバルワル氏、副操縦士はクライブ・クンダー氏だった。
事故は現地時間午後1時39分ごろ、離陸後すぐに発生した。機体は空港の外周を出た直後、高度約825フィートで急降下し、医療大学の病院宿舎に衝突したとの情報がある。離陸直後に管制塔へ「メイデー」コールを発したが、その後の交信は途絶えた。
墜落現場には消防車や救急車が多数出動し、負傷者の救助と搬送が続いている。現時点で死傷者数について公式な発表はない。現地警察や国家災害対応部隊(NDRF)も出動し、救助活動が続いている。
インド政府は事故を受けて、モディ首相がアミット・シャー内務大臣やラーム・モハン・ナイドゥ民間航空大臣と連絡を取り、被害者への最大限の支援を指示した。グジャラート州のブペンドラ・パテル州首相も現地当局に迅速な救助と医療体制の構築を指示した。
エア・インディアは「AI171便が本日事故に遭った。詳細を確認中であり、情報が入り次第、速やかに公表する」と発表した。また、同社は家族や関係者向けの緊急連絡窓口を設置している。
現場付近では交通規制が敷かれ、空港の全便運航も一時停止されている。事故原因については現時点で明らかになっていないが、DGCAや航空事故調査局(AAIB)、ボーイング社の技術チームが現地入りし、調査を開始する予定だ。
なお、ボーイング787-8型機はボーイングが開発した最新鋭の炭素繊維機体のひとつ。これまで重大事故歴がなく、安全性の高さで知られている。
今回の事故は現在も救助・調査活動が続いており、犠牲者や被害の詳細、事故原因などは分かり次第、関係当局やエア・インディアから発表される見通しである。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。