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国際原子力機関 イラン核施設へのイスラエル攻撃を調査 最大限の自制求める

2025/06/14
更新: 2025/06/14

国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は13日、イスラエルによるイラン・ナタンツ核施設への攻撃について声明を発表し、両国に対し最大限の自制を求めた。

グロッシ事務局長は「さらなる事態の悪化を避けるため、すべての関係者に最大限の自制を求める」と述べた上で、「核施設の安全と保安を脅かすいかなる軍事行動も、イラン国民や地域、さらには世界に深刻な結果をもたらす危険がある」と警告した。

IAEAは、イスラエル軍がイランのナタンツにあるパイロット燃料濃縮工場の地上部分を破壊し、同施設で生産されていた最大60%濃縮ウランの製造が停止したこと、さらに電力インフラも破壊されたことを認めた。

攻撃後の放射線量についてグロッシ事務局長は、「ナタンツ施設外の放射線量は変化しておらず、通常の水準を維持している。今回の事象による住民や環境への外部的な放射線影響は確認されていない」と説明した。しかし、「施設内部では放射線および化学的な汚染が発生している」とも指摘した。

グロッシ事務局長はさらに、イスラエルによる他の核関連施設への攻撃、例えばフォルドゥ燃料濃縮工場やイスファハンの燃料板製造施設についてもイラン当局と協議を続けていることを明らかにした。

フロリダ州担当記者。米国の宇宙産業、テーマパーク産業、家族関連の問題も取り扱う。