【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。

白肺や突然死が増加 中共が新たな変異株を隠蔽か

2025/06/18
更新: 2025/06/18

中国国内の感染症状況は依然として深刻化しており、多くの地域で市民が身近に感染者が急増している現状を訴えている。医療機関ではベッドの確保が困難となり、「白肺」症例や突然死の報告も増加している。こうした事態に対し、専門家の間では、中共当局が新たな新型コロナウイルス変異株の存在を隠蔽している可能性があるとの見方も出ている。

6月11日、中共の中央テレビは、最近、中国各地で新型コロナウイルスの感染が再び拡大傾向にあると報道した。

中国工程院の院士・鍾南山氏は、現在流行している新型コロナについて「感染力は強いが病原性は弱く、インフルエンザに近い」との見解を示した。一方で、多くの地域の市民は新唐人テレビに対し、「最近、地元の病院で明らかに感染者が増えており、その多くが重症で白肺で、入院先も見つからない状況だ」と語っている。

新唐人テレビは中国国内で取材をし、複数の返答を得た。

安徽省合肥市の病院に勤務する王さん

「私の身の回りには白肺と診断された人が何人もおり、病院のベッドが確保できず、周囲では亡くなった人も少なくなく、中には20代や30代といった若い世代の死者がいる。火葬場も順番待ちの状態だ。こうした状況は、ここ数年ずっと続いている」

河南省安陽市在住の郝さん

「この都市では、ほとんどの人が新型コロナに感染した。突然死が多発しており、30~50代の人々も亡くなっている。私の知る限りでも、2~3人の若く健康的だった人が、何の前触れもなく命を落とした」

浙江省の市民である馬さん
「感染症はまったく終息しておらず、むしろ最近では状況が一層深刻化している。病院は常に混雑しており、30代や40代の人々が突然亡くなるケースが目立っている」

医療知識も詳しい時事評論家の唐靖遠氏は「例年、感染症は冬から春にかけて流行し、夏の気温上昇とともに沈静化する。しかし今年は逆に、夏に感染が拡大する異常な動きが見られる。この背景には、新たな変異株の出現があると考えられる。今回の変異株は、従来とは異なる生化学的特性や伝播特性を持っている可能性がある」と述べている。

また台北市立連合病院の姜冠宇医師は「中国には特有の事情があり、ワクチンの品質に課題があるうえ、接種の普及も十分とは言えない。広大な国土と膨大な人口を背景に感染が拡大すれば、より免疫力の弱い層が『大白肺』の状態に陥る恐れがある。たとえ『大白肺』になる割合が低くても、全体として重症患者の数は非常に多くなる可能性がある」と述べている。