千葉市保健所は23日、中国から輸入されたスナック菓子「フライドポテト うすしお味」(1袋45グラム)から、日本国内で使用が禁止されている酸化防止剤「TBHQ(tert-ブチルヒドロキノン)」が検出されたと発表した。
食品衛生法に基づき、同市美浜区の食品輸入業者「清水物産ホールディングス」に対し、計12万袋の回収および廃棄を命令した。読売新聞などが報じた。
問題の商品は、3月31日以降に輸入されたもので、すでに流通しているが、現時点で健康被害の報告はない。賞味期限は2026年1月1日とされている。
検出されたTBHQの量は、菓子1キログラムあたり0.0011グラムで、千葉市保健所は「この値であれば人が生涯にわたって摂取しても、直ちに健康に影響を及ぼすことはない」と説明している。
日本では食品衛生法により認可されておらず、TBHQを含む食品の輸入・販売は違法となる。
千葉日報によると、今回の違反は、19日に茨城県で行われたサンプリング検査で判明し、翌20日に千葉市に連絡があった。
市保健所の担当者は、「この菓子が手元にある場合は、食べずに清水物産ホールディングスに連絡してほしい」と呼びかけている。
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