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警察庁 玩具と称した真正拳銃「REAL GIMMICK MINI REVOLVER」回収呼びかけ

2025/12/15
更新: 2025/12/15

警察庁は、国内で流通している海外製の玩具拳銃「REAL GIMMICK MINI REVOLVER」が、真正拳銃と同様の発射機能を有していることを確認し、その回収を急いでいる。この拳銃は玩具と称されているものの、その輸入、所持、販売等はすべて違法行為にあたるため、国民に対し速やかな提出が求められている状況だ。

回収期間は令和7年12月31日までとされ、この期間経過後は、銃砲刀剣類所持等取締法違反で処罰される。

違法認定の背景

今回、新たに把握された「玩具と称した真正拳銃」が違法とされる背景には、その実用的な発射機構がある。この拳銃が真正拳銃として扱われる構造的なポイントは以下の三点である。

第一に、銃身および弾倉が貫通している点が挙げられる。第二に、弾倉または薬室に実包の装てんが可能である点。そして第三に、撃針を有し、薬莢の雷管部分を打撃して弾丸を発射する撃発機構を有している点である。これらの構造的特徴により、「REAL GIMMICK MINI REVOLVER」は単なる玩具ではなく、銃刀法上の規制対象となる真正拳銃と同等と見なされている。

警察庁はSNSでの投稿や警視庁ウェブサイトでの告知などを通じて、この製品が玩具ではないことを強調し、回収への協力を呼びかけている。

これまで16種類の銃を把握

玩具と称した真正拳銃16種類が見つかっている(出典:警察庁ウェブサイト)

警察庁のウェブサイトによると、こうした真正拳銃と同様の発射機能を持つ違法な製品は、これまでに少なくとも16種類が把握されている。これらの製品は、たとえ玩具として売られていたとしても真正拳銃に該当し、国内で所持する行為、または販売する行為はすべて犯罪となる。なお、これら16種類の玩具銃についてはすでに回収期間経過済みとなっている。

把握されている16種類の違法拳銃には、回転弾倉式拳銃の他、自動装填式拳銃、単発式拳銃、上下二連式拳銃、四連式拳銃など、多様な形式が含まれている。警察庁は、今後も新たな「玩具と称した真正拳銃」が販売される恐れがあるとし、国民に対し、絶対に購入しないよう警告を発している。

この回収対応は、危険な銃器が一般に紛れ込むことを防ぐための緊急措置であり、国民の安全を守るための重要なステップであると言える。

大紀元エポックタイムズジャパンの速報記者。主に軍事・防衛、安全保障関係を担当。その他、政治・経済・社会など幅広く執筆。