またも中国の遊園地で安全トラブルが発生した。6月28日午後、試験運営中の上海レゴランド(上海楽高楽園)内のジェットコースター「レゴ大飛車」が走行中に突然停止し、乗客十数人が猛暑の中、約40分間も取り残される事故が起きた。
目撃者によれば、故障が起きたのはコースターが上昇中のタイミング。傾斜したレールの上で車両が停止し、一部の乗客は恐怖のあまり泣き出したという。ある男性は「最も高い場所で取り残され、地上約40メートルの高さから40分間、生きた心地がしなかった」と中国メディアに語っている。
事故から約1時間後には運行を再開しており、事故の後、園側は「安全基準に適合しており問題はない」と強調した。いっぽう、ネット上では「どこが安全基準に適合だ? 40分も空の上で立往生など誰が乗るもんか!」といった非難が殺到。
(当時の様子)
実は中国では、こうしたアトラクションの安全トラブルは今回が初めてではない。河南省では今年3月、遊園地の回転ブランコが運転中に倒壊して少女が死亡。さらに昨年、河北省のスキー場ではゴンドラがマイナス19度の空中で1時間停止、浙江省のロープウェイでは扉が開いて乗客が転落する事故も起きている。
「経営難などにより管理やメンテナンスにかけるコストが年々削られているから今後は事故が増えるだろう」と不安視する声も多く、ネットでは「命が惜しければ、もう中国の遊園地の乗り物には乗らないことだ」という苦い忠告も拡散されている。
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