7月16日、杭州市余杭(よこう)区の複数の住宅地で水道水から異臭が発生。住民からは「下水の臭い」「腐った魚のような悪臭」などの声が相次ぎ、飲用も調理もできないと苦情が広がった。
SNSでは「蛇口をひねった瞬間に部屋中が臭くなった」「沸かしても臭いは取れない」との投稿が拡散し、近隣のスーパーではボトル水が品切れになる事態となった。
地元の水道管理会社は同日、水源の切り替えと配管洗浄を実施したと発表したが、原因は依然調査中で、健康被害や浄水器への影響には触れなかった。それにもかかわらず、異臭は深夜になっても消えず、翌17日朝も「茶色く濁った水が出る」との報告が相次いだ。

市民の間では「下水管が誤って接続されたのでは」「汚水が混入したのでは」との憶測が飛び交い、不信感が高まっている。営業を見合わせる飲食店も現れ、生活への不安は一層広がっている。
生活インフラの根幹を揺るがした今回の水道事故。杭州市民の「この水は本当に安全なのか」という問いに、水道当局はいまだ明確な答えを示していない。
(現地の様子)
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