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トランプ大統領の立ち会いのもと アルメニアとアゼルバイジャン歴史的和平協定署名

2025/08/09
更新: 2025/08/09

トランプ米大統領は米東部時間8月8日にホワイトハウスでアルメニアとアゼルバイジャン首脳による歴史的和平協定署名を主催し、数十年続いた紛争を終結へ導くと述べた。

7日夜、トランプ大統領は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」でこの計画を明らかにし、アルメニアのパシニャン首相とアゼルバイジャンのアリエフ大統領が8日にホワイトハウスで会談すると伝えた。

トランプ大統領は投稿で「アメリカも両国とそれぞれ二国間協定を締結し、経済的な機会を広げてコーカサス地域の潜在能力を最大限に引き出すつもりである。私はこの勇敢な指導者たちを誇りに思う。彼らはアルメニアとアゼルバイジャンの偉大な国民のために正しい決断を下している」と語った。

さらに「多くの指導者がこの戦争終結を試みたが、誰も成功できなかった。ようやく『トランプ』によって実現した」とも記した。

今回の協定は、両国の長期紛争を終結させるだけでなく、1990年代初頭から閉鎖されていたコーカサス地域の重要な交通回廊を再開する道を開くものである。この回廊は貨物輸送の再開を可能にし、将来的には人的往来も促進することになる。

ナゴルノ・カラバフの支配権を巡り、両国は約40年間争ってきた。国際社会も数十年にわたり調停を試みたが、成果を上げられなかった。

ソ連崩壊後の1990年代初頭、両国は戦争に突入し、3万人以上が命を落とした。2020年9月には44日間の戦闘で6千人以上が死亡し、2022年9月の国境衝突では数十人が犠牲となった。

2020年、ロシアのプーチン大統領は両国の停戦を仲介し、その年の戦争終結に向けて2千人規模の平和維持部隊を派遣したが、最終的な和平協定には至らなかった。アメリカのバイデン政権も国務省を通じて和平協定締結を目指したが、アゼルバイジャン側の要求が交渉を阻んだ。

李馨