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国際 完食の代償は機内で待っていた――げっぷも会話もドリアンの香り

搭乗30分前に始まった「やけくそ早食い大会」 旅の思い出はまさかの「ドリアン地獄」=タイ【動画あり】

2025/09/19
更新: 2025/09/19

空港といえば「重量オーバーでスーツケースを開け、服を何枚も重ね着してなんとか切り抜ける」。そして実際に「手荷物検査で没収される前にもったいないからとペットボトルを一気飲みする」光景も、海外空港でも日本の空港でもよくある「あるある」だ。

だが今回の主役は、強烈な匂いで「果物の王様」とも「悪魔の果物」とも呼ばれるドリアンだった。

9月16日、タイ・チェンマイの空港で、中国人観光客の一家5人にトラブルが発生。父親がどうしても買いたいと譲らなかったのは、重さ約6キロのドリアン。

ところが搭乗30分前になって「機内には持ち込めない」と判明。一家は「ならばここで全部食べてやる」とやけくそモードに突入し、まさかのドリアン早食い大会が幕を開けた。

時間との戦いに追われ、父親は「残りはお前らが食え!」と無茶ぶり。他の家族も「なんでだよ? パパが食べてよ! もう無理、吐きそう!」と悲鳴を上げ、口の中にドリアンを必死に詰め込みながら、家族全員が顔をしかめるその光景は、まさに「ドリアン地獄」だった。

 

(搭乗30分前、ドリアンを必死に食べる家族5人。2025年9月16日、タイ・チェンマイ空港)

 

一家の「地獄絵図」をSNSに上げた息子の李さんは、吐き気をこらえながら「人生で二度と『ドリアン』という言葉を聞きたくない!」と悲鳴を上げた。

家族の団結の力というべきか、胃袋の限界を超える執念の戦いの末、最終的に完食には成功したものの、代償は機内で待っていた。

一家のげっぷも会話もすべてドリアンの香りをまとい、周囲の乗客からは「ドリアンを持ち込んだのは誰だ?」と苦情が相次ぐ始末。結局、一家は小さくなって座り込み、笑いをこらえるしかなかった。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!