ハメネイ師が強硬な鎮圧を示唆 トランプ氏「打撃与える準備できている」と警告

2026/01/11
更新: 2026/01/11

イランでは深夜に全国規模で通信網が遮断され、流血を伴う鎮圧が始まったとの疑念が強まっている。翌日、同国の最高指導者ハメネイ師が強硬姿勢を示す演説を行った。一方、トランプ米大統領は「厳しい打撃」を加える準備ができていると警告した。

1月9日、ハメネイ師は、抗議運動が激化して以降初めて、国営テレビを通じて公開演説を行った。政権に抗議するイラン市民を「暴徒」「破壊分子」と表現し、自身の政権は「決して譲歩しない」と強調した。

また演説の中で、トランプ氏について「両手がイラン人の血で染まっている」と非難したうえで、1979年以前にイランを支配していた王朝と同様にトランプ政権が「打倒されるだろう」と主張した。さらにトランプ氏に向けて「自分の国のことをしっかり管理しろ」と言い放った。
ハメネイ師の演説中、会場の支持者たちは一斉に「米国に死を」と叫ぶ様子が確認できる。

AP通信によると、ハメネイ師は演説の中で、当局がデモ参加者に対して厳しい弾圧手段を取ることを示唆したという。

 

実際、8日夜にはすでにイラン当局が全国的は停電と通信遮断を実施していた。また、当局が「暴動鎮圧」を名目に抗議者の大量殺害を始めたのではないかとの強い疑念も出ている。ネット上では、8日の夜に殺害された人数は、抗議が始まってからの12日間における死者数の合計を上回ったとされているが、通信遮断のため詳細な情報はほとんど確認できない。

一方で、イラン軍および警察は一部地域でのみ恐怖を与える行動を取っているものの、抗議者の数が非常に多く、人員が不足しているとの情報もある。すでに一部の都市では統制が取れなくなり、当局が撤退を余儀なくされたとも伝えられている。

トランプ氏は8日深夜のインタビューで、「あの政権を打倒しようとする熱意は信じられないほどだ」と語った。また、イラン当局が抗議する市民を殺害した場合、「我々は彼ら(イラン政権)に対して非常に厳しい打撃を与える。我々はすでにその準備ができている」と警告した。

これに先立ち、トランプ氏は、イラン当局がこれまでのように再び殺害行為を行えば、米国は「救援行動」を取ると表明していた。今回改めて「準備は整っている」と強調したことで、ハメネイ師がベネズエラのマドゥロ大統領と同じ運命をたどるのではないかとの憶測が広がっている。

マドゥロ氏は昨年8月、トランプ氏に対し公然と「捕まえてみろ」と挑発していた。米軍は数か月にわたる周到な準備の末、今年1月3日夜にベネズエラを急襲し、マドゥロ氏を逮捕して米国の法廷へ連行した。

以前から、米軍機が欧州や中東へ移動を開始しているとの情報や、米国とイスラエルがイランに対する行動を計画しているとの複数の情報が伝えられていた。