トランプ政権は1月14日、ベネズエラ政権が拘束していた複数のアメリカ人を釈放したと発表した。米政府当局者は「建設的な動き」だと評価している。
米国務省は、声明で「ベネズエラで拘束されていたアメリカ人の釈放を歓迎する。暫定当局による正しい方向への重要な一歩だ」と表明。一方、釈放された人数については明らかにしていない。
最近、ベネズエラの暫定大統領デルシー・ロドリゲス氏の兄であるホルヘ・ロドリゲス氏は、マドゥロ氏拘束後の「和平を模索する」措置として、同国で収監しているベネズエラ人および外国人の「相当数」を釈放する考えを示していた。
地元の人権団体「フォロ・ペナル」は14日夜までに、政治犯56人の釈放を確認したと発表。人権団体によれば、この中には著名な野党指導者2人も含まれているという。
一方、ベネズエラ政権は計400人を釈放したとしているが、氏名や時期、釈放を裏付ける証拠は示していない。フォロ・ペナルのアルフレド・ロメロ代表は、釈放者一人ひとりについて確認作業を進める考えを示した。
ロメロ氏は8日、SNSで「外国人を含め、自由への道を歩み始めている人々がすでにいる」と投稿した。最終的に何人の政治犯を釈放するのかは、依然として不透明だ。
同氏は6日時点で、政治的理由により収監されている人は計863人に上り、このうち86人は外国籍だとしている。
アメリカとベネズエラの関係は長年にわたり対立が続いてきたが、囚人交換が関係改善の糸口となる可能性もある。昨年7月には、ベネズエラが収監していたアメリカ人市民および永住者10人を釈放する見返りに、アメリカがエルサルバドルへ送還していたベネズエラ人移民を解放した。
国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」が昨年7月に発表した報告書によると、2024年の大統領選を巡る混乱後、ベネズエラ当局は約2200人を拘束したという。
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