中国人口2025年339万人減 4年連続減少 コロナ後死亡波が拡大

2026/01/23
更新: 2026/01/23

中国共産党当局が公表したデータによると、2025年末の中国の人口は約14億500万人となり、前年より339万人減少し、4年連続の減少となった。各地の住民からは中年層や若年層の突然死が頻発しているとの声が上がっている。事情に詳しい関係者は、実際の人口危機は当局が発表する数字よりもはるかに深刻である可能性が高いと指摘している。

公式データ:2025年出生792万人で過去最低、死亡1131万人超

中国国家統計局が1月19日に発表したデータによると、2025年の出生数は792万人で、2024年の954万人から約17%減少し、1949年以来最低の水準となった。2025年の死亡者数は1131万人に達し、2024年の1093万人を上回った。自然増加率はマイナス2.41%で、総人口は約14億500万人に減少し、1960年の大飢饉以来最大の年間減少幅を記録した。

人口構造の問題も同時に悪化している。公式データによれば、60歳以上の人口は3億2300万人に達し、全体の23%を占めた。前年より1ポイント上昇した。当局は今後10年間で高齢人口がさらに拡大し、労働力供給、社会保障制度、公共財政に長期的な圧力をもたらすと予測している。

出生動向の先行指標とされる婚姻登録件数も大幅に減少しており、当局自身も「統計開始以来最大級の減少の一つ」であることを認めている。

しかし、1月22日、多くの市民が大紀元の取材に対し、公式データは「すでに衝撃的な数字」であるものの、実態と比べると「減少の数字がかなり過小評価されている可能性がある」と指摘した。

中国各地で実感、農村無人化・都市人影まばら

各地の住民は人口減少を肌で感じている。河北省滄州市(そうしゅう し)の村民・趙宏偉さんは「村には千人以上いるが、昨年生まれた子は1人、亡くなった人は17〜18人だった」と語った。

「1つの村がこうであれば、全国に何万とある村を合わせるとどうなるのか」と嘆いた。

広州市近郊の村民・陳雅惠さんも「今では多くの村がほとんど無人になり、中には1、2軒しか残っていない村もある」と述べた。

人口減少は農村だけの現象ではない。青島市の住民・周静宜さんは「街を歩く人が明らかに減り、今は数年前の3分の1ほどである。夜はほとんど人影がなく、以前は深夜まで営業していた店も次々と閉店した。客そのものがいない」と語った。

中国共産党当局は「中国の人口はなお14億人台を維持している」と主張しているが、その正確性には疑念が広がっている。江蘇省南京市の内部事情に詳しい凌霄さんは、2024年1月に大紀元に対し「中国公安部の内部資料によると、全国の公安システムに登録されている実際の在籍人口は約10億人」と明かした。

凌さんはまた「新型コロナウイルス流行時には病院が満床となり、死亡が相次いだ。最期は肺炎で真っ白になって亡くなる例が多く、治療費が払えないと病院から追い出されることもあった」と振り返った。

農村出生率暴落、結納金高騰で若者結婚避け

人口が急激に減少する一方で、出生率も暴落している。趙宏偉さんは「農村では女性の数が少なく、結納金が高騰しており、16万〜18万元(約340万〜380万円)が相場となっている。さらに車や家の購入・建築も必要で、一般の農民には到底負担できない。一生土と向き合って働いても無理だ」と分析した。

中国共産党の少子化対策について、彼は「長年『計画生育政策は100年動かさない』と言っていたのに、いまになって出産奨励策を出しても誰も信用しない。怖いことが多すぎて、金や技術のある人は皆逃げた」と語った。

広州の村民・陳雅惠さんも「若い人は誰も子供を産みたがらない。農村では体力がなければ生きていけない」と証言した。

広州市民・林美娟さんは当局の政策の不安定さを批判し、「社会保険料を強制的に徴収したあとで資金を使い果たし、今度は二人・三人目を産めと命令する。しかし政策は実行されず、結局は国民の負担ばかり増えている」と述べた。

また、北京市民の李欣さんは「当局はコロナ規制解除後に『リベンジ消費』や『出生の反発増』が起きると予測していたが、現実は正反対だった。誰も消費せず、子供も産まない。結婚する人さえ少ない」と語った。

コロナ後死亡増加、中年・若年層突然死多発

一方で、中年層や若年層の死亡増加も顕著である。趙宏偉さんは「今では亡くなるのは40〜50代が多く、20年前は70〜80代が中心だった」と述べた。

その原因については「長年の環境汚染と食品問題だ」と分析し、「水質汚染や偽食品が至る所にある。除草剤、遺伝子組み換え油、衛生基準を満たさない粗悪品が農村スーパーにあふれている」と語った。

「すぐに死ぬわけではないが、時期が来ると悪性の影響が出る」として、がんや心筋梗塞、脳梗塞、原因不明の突然死が多発しており、特にコロナ後はさらに深刻化していると訴えた。

「うちの村は単なる縮図にすぎない。全国各地が同じ状況だ」と強調した。

貴州省畢節市織金県(ひっせつし しきんけん)の村民・張敏さんは、地元の状況を「恐ろしい」と表現し、「村では1か月の間に6人が亡くなった。皆50歳前後で、風邪をひいただけでも命を落とした」と語った。

河北省の村民・趙建国さんは「昨年の健康診断で多くの人が肺結節を指摘された」と明かした。

また、雲南省臨滄市鎮康県(りんそう-し ちんこうけん)の村民・葉錦程さんは「父が亡くなった後、村では次々に死者が出て、その時期は本当に恐ろしかった」と語った。

吉林市の市民・魏国棟さんは「黒竜江省、吉林省、遼寧省では死亡率が全国でも上位であり、離婚率も高い。東北にはもはや未来が見えない」と述べた。

かつてない人口危機に直面し、趙宏偉さんは「中国人は本当に惨めだ。あまりにも悲惨だ」と嘆いた。

(※インタビューに応じた方々が本人の安全のために、すべて仮名と使う)

李浄
洪寧
中国語大紀元の記者。
顧暁華