アリサ・リュウの父が語る 自由が生んだ五輪チャンピョン

2026/02/26
更新: 2026/02/26

ミラノ冬季五輪女子シングルフィギュアスケート決勝が2月19日に行われ、米国代表のアリサ・リュウ選手が金メダルを獲得した。彼女の優勝への道が話題を呼んでいる。父の劉俊氏は新唐人の単独インタービューで、「自由な環境と自由な選択こそがチャンピオンを生んだ」と語った。

中国系米国代表、アリサ・リュウ選手は今年の冬季五輪フィギュアスケート女子フリーで、ほぼ完璧と称される演技を披露し、米国に24年ぶりとなる女子シングル金メダルをもたらした。家族も大喜びだった。

アリサ・リュウ選手の父 、劉俊氏は「2月19日、私はイタリアのミラノ五輪の会場にいた。私の4人の子どもたちも一緒だった。試合終了後、私たちは皆非常に興奮した。なぜなら、彼女は本当に完璧な演技を見せたからだ」と語った。

アリサ・リュウ選手は、米国代表として団体戦でも金メダルを獲得している。13歳の頃にフィギュアスケート選手権で米国史上最年少のチャンピオンとなった。2022年北京冬季五輪で一時的に引退したが、2年後に復帰し、米国国内の選手権と世界選手権で連覇を果たし、今年のミラノ冬季五輪でも優勝した。

また、劉俊氏の経歴も注目を集めている。彼は1989年の学生による民主化運動で広州学生自治連合会の会長を務め、その後「黄雀行動」で救出され米国に渡航した。現在は弁護士として活動している。

劉俊氏は「米国は民主・自由・法治の社会。この社会の中で努力し、自身のキャリアを築きたいと思えば、そのチャンスがある。努力を惜しまなければ、誰でも成功できる。当時、中国で1989年の学生運動に参加したのも、中国に民主と自由の社会があり、基本的人権が保障されることを望んだためだ。米国に来てからは、米国が私に第二の人生を与えてくれたと思う。アリサが米国代表として世界選手権やオリンピックに出場するのは当然のことだ。私たち新移民や次世代が米国社会に貢献していることでもある」と述べた。

娘の成功の鍵について、劉俊氏は一つはアリサの才能、二つ目は十分な自由があることだと述べている。

「娘が一度引退した時、私は父親として無理にスケートを続けさせなかった。私は比較的自由な考え方の人間で、個人の意志を尊重したかったのだ。今回の復帰後も、私は彼女に十分な自由を与えた。彼女は私の干渉を望まなかったので、私は全く干渉していない。これこそが米国。私の信念と一致するものだ。つまり、人に十分な自由を与えるべきだ」

もし中共の統制下であったなら、アリサ・リュウ選手のスポーツ人生はどうなっていたのだろうか。

劉俊氏は「中国は国家主導の体制だ。すべてのアスリートはスポーツ学校にいて国家の管理下にある。彼女が自分の能力を十分に発揮できる自由はないだろう。人間の潜在能力は十分な自由の下で最大限発揮されると思う。高圧的な環境や政治的統制の下では、いくら才能があっても、それを育てることはできない」と指摘した。

アリサ・リュウ選手は、もう一人の中国人選手、アイリーン・グー選手とともに世論の注目を集めた。同じく米国生まれ育ちのアイリーン・グー選手は中国代表として冬季五輪に出場している。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、北京市体育局は過去3年間で、アイリーン・グー選手および中国代表で米国生まれの朱易選手に対し、計約1億人民元を支払っていた。

しかし、アリサ・リュウ選手と父の劉俊氏はこうした誘惑に屈していない。劉氏は娘の才能を育てるために膨大な私財を投じ、自らの生活は切り詰めていた。

劉俊氏は「私の経歴を考えると、娘を中共の代表として五輪に出場させることは絶対にありえない。それが私の立場だ。もし中国が民主化し、自由であり、中国国民が基本的人権を持っていれば問題ない」と述べた。

その上で「私は中国や中国人を非常に愛しているし、まだ多くの家族が中国に住んでいる。ただし、中共の多くの政策には非常に不満だ。だから私の立場として、娘を中共の代表としてオリンピックに出場させることは、いくら報酬を提示されても絶対に考えない」と語った。