イラン高官40人超が同時に死亡 専門家「中共政権排除への布石」

2026/03/03
更新: 2026/03/03

トランプ政権がイスラエルと連携してイランに空爆を実施し、イラン最高指導者アリ・ハメネイ師、師を含む40人以上の軍・政府高官が一度に排除された。専門家は、トランプ政権が進める一連の行動について、中国共産党政権を最終的に排除するための布石だとの見方を示している。

3月1日、トランプ米大統領は主要メディアの合同インタビューに応じ、2月28日に米国とイスラエルが実施した対イラン軍事行動について説明した。ドナルド・トランプ大統領は、今回の作戦がイランの軍事および指揮体系の中枢人物を標的としたものであり、後続の軍事行動は約4週間続く可能性があると述べた。

これに対し、中国共産党(中共)の外交部は強く反発し、米国とイスラエルに対して即時停戦を求めた。分析では、米国とイスラエルがイラン指導部を標的にした斬首作戦を実施したことが、中国共産党政権を強く動揺させているとの見方が出ている。

雑誌『中国之春』の編集長、盛雪氏は、一般に中共、ロシア、イランは「世界の邪悪な鉄の三角形」と呼ばれていると指摘し「今やこの三角形の一角は完全に断ち切られた。中共への影響は明らかであり、習近平は強い恐怖と動揺を感じているはずだ」と述べた。

盛雪氏は、今回の軍事行動について、中東地域のテロ勢力への戦略的打撃であるだけでなく、イラン指導部全体を狙った精密な排除作戦でもあったと分析した。盛雪氏はまた、この行動は国家や地域の一般市民を対象とした戦争ではなく、統治集団を精密に排除する作戦であり、無関係の市民を傷つけるものではないとの認識を示した。

盛雪氏はさらに、米国が過去にイラクやアフガニスタンへ出兵したことや、最近ではベネズエラのニコラス・マドゥロ前大統領を拘束したこと、そして今回ハメネイ師が殺害されたことを挙げ、こうした一連の流れを見る限り、米国は最終的に中共政権を見逃さない可能性が高いと指摘した。

台湾の国防安全研究院の副研究員、龔祥生氏は、中共指導部の心理について分析し、「中国共産党の指導者は同類の死に同情する心境だろう。マドゥロの事例、そしてハメネイの斬首を見れば、反米陣営に属する中共の指導者が強い恐怖を感じるのは間違いない」と述べた。

龔祥生氏はさらに、トランプ政権が反米勢力に対して相次いで大きな打撃を加えていることから、中共政権は次の標的が自らになる可能性を強く警戒していると分析した。龔祥生氏は、その結果、中共指導部が指導者の安全防護を強化し、国防、反浸透、対諜報分野での対策を強める可能性があると指摘した。

龔祥生氏は、ベネズエラとイランのケースではいずれも大量の情報を積み重ねることで、対象となる首脳や米国が攻撃対象とする人物の所在を特定していたと説明した。

分析では、3月に予定されているトランプ大統領と習近平の首脳会談を前に、トランプ政権が中共に対して軍事的な力を誇示し、会談での交渉材料を増やす狙いがある可能性も指摘されている。