トランプ米大統領は5日、ノーム国土安全保障長官を更迭し、後任にマークウェイン・マリン上院議員(共和党)を起用すると発表した。今後、ノーム氏は政権内の他の職務に就任する見通し。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「偉大なオクラホマ州選出で非常に尊敬されているマークウェイン・マリン上院議員が、次期米国土安全保障長官に就任することを喜んで発表する」と投稿した。
閣僚の交代は、第2次政権で初となる。閣僚級では、昨年5月にウォルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が解任され、国連大使に就任していた。
トランプ氏はノーム氏について、特に米国とメキシコ間の国境対策において「数多くの素晴らしい成果」を上げたと評価した。サウスダコタ州知事を務めた経験を持つノーム氏は、今後新設される「アメリカ大陸の盾」の特使に就任する見通しだ。
ノーム氏はX(旧ツイッター)への投稿で、同特使への任命に謝意を表明した。また、自身の在任期間中に国土安全保障省は「歴史的な成果」を挙げたとし、トランプ氏の就任以降、300万人の不法移民を国外退去させたほか、14万5000人の未成年者を発見するなどの実績があったと説明した。
一方、後任に指名されたマリン氏はABCニュースのインタビューで、「この機会に非常にワクワクしている」と述べ、「トランプ氏とは非常に親しい友人関係にある」と語った。
「今日この電話を受けるとは予想していなかった」としながらも、「すぐに仕事を始める準備はできている。最優先は祖国の安全を守ることだ」と強調した。
また、マリン氏はノーム氏について「友人」と呼び、国土安全保障省長官として困難な職務を担ってきたとねぎらった。
民主党側でも、ジョン・フェッターマン上院議員は5日、Xへの投稿でマリン氏の起用を支持する考えを示した。
トランプ氏は投稿で、マリン氏について「米国・メキシコ国境の安全確保に休むことなく取り組み、移民犯罪者や殺人犯などが違法に米国へ入国するのを防ぐために尽力する人物だ」と称賛した。
ノーム氏の退任は、同省にとって混乱が続く中での人事異動となる。数週間前にはミネソタ州ミネアポリスで、連邦移民当局の捜査官が関与した発砲事件によりレニー・グッドさんとアレックス・プレッティさんが死亡する事案が発生していた。
ノーム氏は3月3日に下院司法委員会で証言し、1月にミネアポリスで起きたレニー・グッドさんとアレックス・プレッティさんの死亡事件について質問を受けた。民主党議員は同市での取り締まりや不法移民対策を批判し、移民税関捜査局(ICE)の捜査官が過剰な武力を使用したと主張した。
これに対しノーム氏は、ICEの捜査官は暴力的な抗議行動に直面する中でも法律に従って行動していると反論。公聴会では複数の共和党議員が同氏を支持し、前政権が対処できなかった大規模な不法移民問題に取り組んでいると評価していた。
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