米国・イラン戦争は開戦からすでに3週目に入り、ホワイトハウス関係者とイスラエル軍は3月15日、戦況の推移に関する最新の見通しを発表した。米政府関係者は楽観的な見方を示し、「任務は予定より順調に進んでいる」と述べ、戦争全体の期間をおおよそ4〜6週間と見込んでいる。一方、イスラエル側は今後3週間の作戦計画を策定済みであり、数千の標的を破壊する方針を明らかにした。
米側「戦争は数週間で終結」 進行は予定上回る
ホワイトハウス国家経済会議(NEC)委員長のケビン・ハセット氏は15日、CBSのインタビューで、国防総省の評価によれば、この対イラン軍事作戦は6週間以内に完了する見通しであると述べた。
ハセット氏は「国防総省の見立てでは、この任務の完了には4〜6週間を要するが、われわれの進行はそれを上回っている」と語った。
同氏はさらに、作戦が目標を達成した暁には、世界経済に極めて大きなプラス効果をもたらすだろうと予測した。
米国エネルギー長官のクリス・ライト氏も同様に、今後数週間以内、もしくはそれより早く衝突が終結する可能性があるとの見解を示した。
ライト氏は、戦争により一時的にエネルギー価格が上昇しているものの、それは「短期的な痛み」にすぎず、最終目標はイランが地域および世界に対して軍事力を投射する能力を完全に破壊することにあると強調した。
イスラエル、数千標的3週間攻撃へ
米政府の想定期間と呼応する形で、イスラエル国防軍(IDF)も今後の作戦計画を公表した。
同日、イスラエル国防軍のエフィ・デフリン准将はCNNのインタビューで次のように述べている。「我々の前にはなお数千の標的がある。すでに米国など同盟国との調整を済ませ、準備はすでに整っている。現時点の計画は少なくとも約3週間後のユダヤ教の過越祭(Passover)まで続く見込みであり、その後さらに3週間に及ぶ詳細な計画も立てている」。
イスラエルのネタニヤフ首相も、12日の談話で強硬な姿勢を明確にし、イスラエル軍が攻勢的戦略をとっていることを強調した。
ネタニヤフ首相は「我々は手をこまねいているわけではない。攻勢を主導し、自ら攻撃を仕掛け、強力な軍事力をもって行動している」と述べた。
ホルムズ海峡危機、トランプ氏各国に軍艦要請
「壮絶な怒り作戦」と名付けられたこの軍事行動は、これまでに複数の重要な進展を遂げている。米・イスラエル連合軍による空爆では、前最高指導者ハメネイを含む48人のイラン高官が死亡したと伝えられている。
3月14日の作戦では、イスラエル軍がイラン宇宙局の研究センターおよび防空システム製造工場を精密に攻撃した。
トランプ大統領は、この作戦によってイランの軍事能力はほぼ完全に破壊されたと述べる一方、イランがなお無人機や機雷を用いてホルムズ海峡などの重要な海上ルートを妨害する可能性があると指摘した。
ホルムズ海峡封鎖の脅威に対し、トランプ政権は国際的な協力を模索している。トランプ氏はSNS上で、中国、フランス、日本、韓国、英国などに軍艦の派遣を呼びかけ、米国と共に世界の主要エネルギー輸送路の安全な航行を確保するよう求めた。
これに関して、エネルギー長官のライト氏はNBCの番組「Meet the Press(報道と会見)」のインタビューで、すでに複数の関係国と協議を行ったと明かし、「明らかに、われわれはこの目標を達成するために他国からの支援を得ることになるだろう」と述べた。
イラン外相「米国賠償まで戦う」
米・イスラエル連合軍の圧力が強まる中、イランのアッバス・アラグチ外相はX(旧Twitter)上で、「停戦や交渉に関する噂は幻想にすぎない」と述べ、これを否定した。
同氏は「イラン軍は、米国がこの戦争が誤りであったと認め、賠償を行うまで戦い続ける」と主張した。
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