中東戦況 イスラエル軍が夜間攻撃 革命防衛隊海軍司令官を斬首 複数の高官が死亡

2026/03/28
更新: 2026/03/28

ホルムズ海峡封鎖を主導 革命防衛隊海軍司令官が死亡

イスラエル軍によると、攻撃当時、イスラム革命防衛隊のアリレザ・タングシリ海軍司令官は高級指揮官らと会議を行っていた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相 は次のように述べた。

「この人物(タングシリ)の手は血に染まっている。さらに彼こそがホルムズ海峡の封鎖を主導した人物だ。これは我々が米国という友邦と協力し、この戦争の目標を実現しつつあることを改めて示している」

イスラエル国防相のイスラエル・カッツ氏は、今回の空爆ではタングシリ司令官のほか、革命防衛隊海軍のベナム・レザエイ情報責任者など複数の高官が死亡したと発表した。これにより、イランが海上で計画してきたテロ活動能力は大きく損なわれたとしている。

カッツ国防相は次のように警告した。

「現在イラン政権を掌握しているテロ組織、すなわちイスラム革命防衛隊のすべての高官に対する明確な警告だ。イスラエル国防軍はあなた方を追跡し、一人ずつ無力化していく」

タングシリ司令官は今週初め、SNSのX上で「ホルムズ海峡を通過するすべての船舶は、イラン海事当局と全面的に調整しなければならない」と主張しており、世界経済を混乱させる行動の主導者の一人とみられていた。

米中央軍のマイケル・クリラ司令官は 声明の中で、タングシリ司令官は在任中、自爆型ドローンやミサイルによる海上攻撃を指揮し、数百隻の船舶を襲撃し、多くの民間人を殺害したとされていた。米国は2019年に彼を「世界的テロリスト」に指定し、2024年には追加制裁を科した。

米空母が迎撃 数百発のイランミサイルを撃墜

米軍はこれまでにイランの1万以上の軍事目標を破壊したとされている。

トランプ大統領は、イラン側の偽情報を否定し、空母「エイブラハム・リンカーン」がイランのミサイルを恐れて進路を変えたとの主張を退けた。むしろ同空母は、イランから発射された101発のミサイルを撃墜したと述べている。また米中央軍は、作戦「壮絶な怒り」作戦開始以降、イラン海軍の大型艦艇の92%が破壊され、革命防衛隊海軍は不可逆的な衰退に陥っていると強調した。

ヒズボラ指揮官も殺害

さらにイスラエル軍は、レバノン南部ハジル地区でヒズボラの対戦車部隊のハッサン・モハマド・バシール(Hassan Mohammad Bashir)高級指揮官を殺害したと発表した。バシール指揮官は複数の武装組織を指揮し、イスラエル軍やイスラエル民間人に対する数百件の攻撃を主導したとされていた。

米国 交渉カードとしてハルク島攻撃を検討か

一方、イランがホルムズ海峡の支配を続ける中、米軍がイランの主要石油輸出拠点のカーグ島の占領を検討しているとの報道もある。これは今後の交渉における重要なカードになる可能性がある。

報道によると、イランはすでに島に地雷を設置し、米軍に大きな損害を与える準備を進めているとされている。さらに米国が侵攻した場合、紅海とアデン湾を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖し、紅海の物流を妨害する可能性があると警告した。

これに先立ちトランプ大統領は、15項目の停戦案をイラン高官に提示したと述べた。イラン側は内部の反発を恐れて公表していないと指摘している。

またイスラエルメディアは、交渉期間中、米国の暗殺作戦はイランのモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ国会議長とホセイン・アミールアブドッラーヒヤーン外相を対象にしない可能性があると報じた。