中国共産党による生体臓器収奪の闇を照らす クリス・スミス米下院議員 

2026/05/23
更新: 2026/05/23

論評

中国共産党は、現実の恐怖劇(ホラーショー)を演出している。

クリス・スミス米下院議員(共和党、ニュージャージー州選出)は先日、超党派による「中国に関する議会・政府委員会(CECC:Congressional-Executive Commission on China)」の特別会合を招集した。そして、中国共産党下で行われている、心臓、肝臓、肺、腎臓、角膜といった生体臓器の強制摘出という恐るべき実態について、専門家や目撃者から衝撃的な証言を求めた。臓器(身体の一部)を目的に生きたまま殺害される、という不運な運命をたどる「ドナー(臓器提供者)」たちは、様々な反体制派や、政治的に迫害されている民族的・宗教的少数派の人々である。

今回の議会調査は、ヘリテージ財団がこの問題に関して開催した公開カンファレンスに続くものである。そのカンファレンスには、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー『注文による殺害:中国の臓器収奪産業とアメリカ最大の敵の真の姿(Killed to Order: China’s Organ Harvesting Industry and the True Nature of America’s Biggest Adversary)』の著者であるヤン・エキレック氏が登壇した。エキレック氏は、同委員会の公聴会にも証人として出席した。

スミス氏は冒頭の挨拶で、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平党首の間で交わされた、マイクが音を拾ったやり取りに言及した。その中で2人の独裁者は、臓器提供が長寿に貢献する可能性について平然と議論しており、習は今世紀の人類が150歳まで生きられるかもしれないという推測を口にしていた。

スミス氏は、倫理的な臓器移植は「気高き、命を救う行為」であると強調した。

「しかし、強制的な臓器摘出は医療ではない」と彼は述べた。「それは医療を装った殺人である」

スミス氏が指摘するように、この恐るべき犯罪の横行は、共産主義の根底にあるオーウェル的な前提がもたらした論理的帰結である。「人間が商品へと還元され、国家が精神だけでなく肉体をも支配するシステム」なのだ。

共産主義犠牲者追悼財団(Victims of Communism Memorial Foundation)のシニアフェローであり、最近出版された『新疆手続き(The Xinjiang Procedure)』の著者であるイーサン・ガットマン氏は、早ければ2013年には政府の役人が人々の自宅に押し入り、中国の共産主義政権に背を向けていると見なされた者たちから採血を始めていたと委員会に語った。「認可されていない信仰」を実践したとして有罪とされた人々は、逮捕、投獄され、しばしば拷問を受け、収容所などの過酷な環境に抑留された。

2017年の収容所の医療ファイルに基づくと、血液サンプルの横にある赤いチェックマークは、その人物が臓器摘出のために「事前選定」されたことを意味していたとガットマン氏は述べた。同氏によると、若者たちが平均28歳という「成熟した」年齢に達すると、刑務所の看守たちは彼らを――激しく抵抗していようが、諦めて絶望していようが――移植病院へと引きずっていく。そして麻酔下で臓器の摘出が行われる。心臓を摘出するまで、次から次へと異なる臓器を外し始めるのだ。

宗教迫害

この犯罪行為の標的となる人口は拡大を続けている。

当初、被害者は死刑囚であった。今日、拡大された「ドナー」の階層には、主に徳高く瞑想を行う法輪功の学習者だけでなく、ウイグル人、チベット人、そしてキリスト教徒も含まれている。

ジェームズ・ウォルキンショー下院議員(民主党、バージニア州選出)は、「法輪功やウイグル人が標的となっている現状は、キリスト教徒への迫害も含め、中国共産党政権が国内で広く進めている宗教や民族への弾圧、そして非人道的な政策の縮図である」と指摘した。

エキレック氏は委員会に対し、共産党政権が特定の少数派に対して攻撃的なプロパガンダキャンペーンを展開し、彼らを「黒五類(かつて毛沢東時代に弾圧対象とされた『反体制的な悪の階級』)」として描き出していると語った。エキレック氏によれば、これにより政権は彼らを「人間以下」と指定することができ、中国の国民がその事実に気づいたとしても、「標的となったグループに対する残虐行為を受け入れる心理的準備」が整うようになるという。

「国際的な宗教の自由」を担当する米政府の特使であるサム・ブラウンバック氏(国際宗教自由担当・無任所大使:Ambassador-at-Large for International Religious Freedom)は、委員会で次のように釘を刺した。「中国の全体主義政権は、いかに外面を取り繕おうとも、真の宗教の自由を容認することは絶対にない。共産党政権にとって、宗教の自由は体制を揺るがす『アキレス腱(致命的な弱点)』なのだ。彼らは、アメリカの航空母艦や核兵器よりも、その自由の存在を恐れている」。

世界的な問題

世界的に臓器の需要は高まっており、特に裕福な中東の患者の間で顕著である。中国の共産党政権は、このような利益の大きい国際市場から利益を得ることができる。

米国とその同盟国にとっての政策上の課題は、西側の医学研究者、実務家、そして医療機関が、この非倫理的な慣行に加担しないようにする方法である。委員会での証言の中で、ガットマン氏は特に、数百万人ものウイグル人やカザフ人に対して使用されたDNA検査機器を供給したサーモフィッシャーサイエンティフィック社の調査を求めた。同様にエキレック氏も、中国共産党のもとへ帰国する移植外科医の育成に、アメリカの医療機関が加担していないか監視を強めるよう求めた。

この問題への取り組みには超党派の関心が集まっている。スミス下院議員の法案である「2025年強制臓器摘出阻止法案(HR 1503)」は、強制的に提供された臓器の取引を犯罪とし、この非倫理的な慣行に故意に加担した場合、最高20年の禁錮刑および最高100万ドルの罰金を科すものである。

「暴君たちは今後も不老不死を追い求めるだろう。しかし、我々の専門知識や資金を使わせるなど言語道断だ。アメリカが彼らの悪行に加担するようなことには1ドルたりとも使わせてはならない」とスミス氏は述べた。

下院は同法案を406対1の賛成多数で可決した。上院はまだ行動を起こしていない。

奇妙なことに、中国共産党の臓器摘出プログラムは、「恐ろしいフィクションが現実になってしまった」事例である。1978年、マイケル・クライトンは、若き日のマイケル・ダグラスと美しいジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが主演する一流のホラー映画『コーマ』を監督した。ビジョルドが演じる若い外科医は、病院の患者たちが昏睡状態に陥らされ、生体臓器摘出のためにその身体が離れた場所に運ばれていることを突き止める。当初、彼女の同僚たちは懐疑的であった。

映画の中での犯人は、洗練された国際的な犯罪組織であった。現実世界においても、まさにその通りなのである。

(ヘリテージ財団の出版物である『ザ・デイリー・シグナル』より許可を得て転載)

この記事で述べられている見解は著者の意見であり、必ずしも大紀元の見解を反映するものではありません。