中国で、高校卒業や18歳の成人を迎えた子供の名義でクレジットカードを作り、わざと返済を延滞させるという、信じられない行動に出る親が後を絶たない。
目的はただ一つ。判断力が十分でない子供が、ネットローンによる借金地獄に陥らないようにするためだ。
背景にあるのは、中国で深刻化するネットローン問題だ。学生や若者が借金を重ねて返済不能に陥るケースが後を絶たず、家庭崩壊や自殺にまで追い込まれる例も報じられている。
SNSには、「18歳になった子の名義でクレジットカートカードを作り、少額だけ利用して2年ほど延滞させてから返済した」「信用情報に傷を付けておけば、判断力が身に付く25歳くらいまでは簡単に借金できなくなる」といった投稿が相次ぎ、大きな話題になっている。
こうした方法に対し、「若者を狙うネットローンがあふれる中、庶民にはこうするしかない」と賛同する声も少なくない。
一方で、「本来規制するべきなのはネットローン業界だ」「なぜ学生への貸し付けを禁止しないのか」と、政府の監督責任を問う声も噴出している。
中国ではスマホアプリを開くだけで融資広告が表示され、分割払いの勧誘もあふれている。若者が気軽に借金できる環境が整う一方、高金利や強引な取り立てによる被害もたびたび問題になってきた。
本来、信用情報は個人の信用を示すための仕組みである。しかし中国では今、その制度を逆手に取り、「信用を傷つけてでも子供を守る」という異例の現象まで生まれている。ネットローンへの根深い不信感を象徴する出来事と言えそうだ。
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