「安い牛肉には理由があった」。そんな言葉を思わず口にしたくなる事件が、中国で明るみに出た。
四川省で、豚肉を本物の牛肉に見せかけて販売していた大規模な偽装グループが摘発された。
日本では信じがたい手口だが、中国では食品偽装がたびたび問題となっており、多くの人が「またか」と受け止めている。
地元メディアによると、グループは市場価格より大幅に安い「新鮮な牛肉」を販売していた。しかし警察の捜査で、その正体は加工した豚肉だったことが判明した。
警察は7月9日未明、四川省什邡市((しゅうほうし)にある3か所の加工場を一斉捜索し、16人を拘束。現場では約1トンの肉のほか、牛肉風の香料、牛の血、牛脂などを押収した。摘発時には、作業員が豚肉に牛脂を塗り、牛肉風の香料を混ぜた牛の血を注入している最中だった。
グループは豚肉に牛脂で香りを付け、牛の血で色合いを変え、さらに肉の繊維まで加工することで、本物の牛肉と見分けがつかない状態に仕上げていた。こうして作られた偽牛肉は、農産市場や小規模飲食店、総菜店、屋台などへ流通し、安さを武器に販売していた。
事件を受け、中国のSNSでは「こんなのは珍しくない」「安い牛串の正体が分かった」といった声が相次いだ。
中国ではこれまでも、ネズミ肉を羊肉と偽って販売した事件や、有害物質を使った食品加工など、食品偽装が繰り返し発覚してきた。そのたびに摘発は行われるものの、同じような事件が後を絶たない。
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