弱い立場の人々を弁護し、「中国の良心」と呼ばれてきた人権弁護士、高智晟(こう・ちせい)氏が消息を絶ってから、8月13日で9年となった。
高氏が最後に確認されたのは2017年8月13日。中国陝西省の実家で当局の監視下に置かれていた最中、突然連絡が途絶えた。それ以来、家族には居場所も健康状態も、生死さえ知らされていない。
高氏はかつて中国政府から「優秀な弁護士」と評価された人物だった。しかし、法輪功学習者や家庭教会のキリスト教徒、農民など、当局と争う弱い立場の人々の弁護を引き受けたことで、弁護士資格を取り消され、拘束や投獄を繰り返された。
高氏自身の手記によれば、拘束中には電気ショックや殴打などの拷問も受けた。それでも活動をやめず、2017年には本紙姉妹メディアNTD新唐人テレビの取材に「弱者を弁護したことを後悔していない」と語っていた。その直後、姿を消した。
8月8日、米カリフォルニア州の自由彫刻公園では、妻の耿和(こう・わ)さんや支援者らが、高氏の失踪9年を前に集会を開いた。

耿さんはSNSで「消息がないことは、問い続けるのをやめる理由にはならない」と訴え、中国当局に高氏の所在を明らかにし、拘束と迫害をやめるよう求めた。
9年間、家族が知りたいのはただ一つである。
「高智晟は、今どこにいるのか」
「中国の良心」と呼ばれた一人の弁護士が、9年間も生死不明のままになっている。その事実自体が、中国で権力に異議を唱えることの重さを物語っている。


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