中東で相次ぐ混乱を受け 石油取引関係者は原油価格が再び上昇すると予想している。

2026/09/16
更新: 2026/09/16

ホルムズ海峡でイラン貨物船が被弾 フーシ派はサウジアラビアを攻撃

 

イランの貨物船が9月13日、ホルムズ海峡付近で攻撃を受けた。また、イランが支援するフーシ派はサウジアラビアへの新たな攻撃を表明した。地域の海運と石油供給の安全を巡る懸念が強まっている。

週末の攻撃によって世界最大の石油輸出国サウジアラビアからの供給が脅かされ、石油取引関係者は、9月14日に市場が再開すれば原油価格が再び上昇すると予想していた。

イランの国営通信社、イスラム共和国通信(IRNA)によると、イランの商業用コンテナ船が9月13日未明、正体不明の飛翔体が命中した。攻撃はホルムズ海峡のヘンガム島付近で発生し、乗組員1人が死亡、4人が負傷したという。

英国海上貿易運用機関(UKMTO)も、船舶が正体不明の飛翔体を受け、船内で火災が発生したと報告した。UKMTOは船名や船籍を明らかにしていない。

ホルムズ海峡を通航する船舶は1日当たり1桁台に減っている。米国とイランの戦争が始まる前は、1日約130隻が通航していた。

サウジアラビアは空からの攻撃を受け、東西パイプラインを停止した。

湾岸協力会議(GCC)のジャセム・アルブダイウィ事務局長は、イラクから発射された複数の無人機がリヤドとメディナ地域のパイプラインを標的にしたことを非難した。

サウジアラビア産原油の買い手や石油取引関係者によると、パイプラインの停止が続いた場合、サウジアラビアの備蓄原油で輸出を維持できるのは5~7日間に限られる。

このパイプラインは世界の石油供給量の最大4%を担い、サウジアラビアは1日約400万バレルを輸送している。

パイプラインはアラビア半島を横断して砂漠地帯を通るため、ホルムズ海峡の混乱による影響を受けないという点でも重要である。

イランが支援するフーシ派は、9月12日夜に攻撃を行ったとXで発表した。サウジアラビアのシャルーラ地域にある軍事基地に向け、弾道ミサイルと無人機を発射したと主張している。

フーシ派は9月11日、バブ・エル・マンデブ海峡のペリム島を制圧した。同海峡は紅海とアデン湾を結ぶ重要な水路とされる。

世界の貨物の約12%がバブ・エル・マンデブ海峡を通過し、サウジアラビアも石油輸出に同海峡を利用している。しかし、フーシ派が2023年に同海峡で船舶への攻撃を始めて以来、通航量は60%減少し、航行は大きく妨げられている。

フーシ派は前週、イエメンのモカも制圧した。紅海に面するモカは、バブ・エル・マンデブ海峡から約50マイルの地点にある。

ロイター通信が取材に協力した。