中国 上海恒例の混雑対策

ことしも「警察官の壁」 上海の大型連休

2026/10/07
更新: 2026/10/07

せっかくの大型連休。ところが上海の街には今年も警察官がずらり。楽しい休日ムードとは対照的に、どこか物々しい空気が漂った。

夜景の名所・外灘や、繁華街の南京路歩行者天国などでは、警察官や武装警察が手をつないで横一列に並び、「人間の壁」を作った。観光客を小さな集団に分け、止めたり通したりしながら人の流れを整理する。

なぜ、わざわざ人間が壁になるのか。目的は、密集した人が一斉に動き、将棋倒しなどの事故が起きるのを防ぐためだ。中国では「ファスナー式人間の壁」と呼ばれ、上海では大型連休の恒例となっている。

ここまで警戒するのには理由がある。外灘は以前から、大勢の観光客が集中する場所として厳しい混雑対策が取られてきた。

それでも2014年の大みそかには、外灘で大勢の人が折り重なる事故が発生し、36人が死亡、49人が負傷する惨事となった。

こうした過去もあり、大型連休には現在も大量の警察官らを投入した混雑対策が続いている。

楽しい休日には少々殺伐として見える「警察官の壁」。しかし、大勢の観光客を事故なく動かすため、警察官自身が「動く柵」になる光景は、今や上海の大型連休ではおなじみとなっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!