ワクチン被害者のための新クリニック開設 =ケネディ米保健福祉長官

2026/10/10
更新: 2026/10/10

同クリニックはメリーランド州にあるアメリカ国立衛生研究所(NIH)の敷地内に設置されている。

ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官をはじめとする政府高官らは、ワクチン被害を受けた患者を治療するための新しいクリニックを開設した。また、ワクチン接種後の健康被害の報告に対する政府の対応方針を転換させる新たな進展についても、10月8日に発表した。

この新たな国立衛生研究所(NIH)のクリニックは、メリーランド州ベセスダにある同機関の敷地内に位置している。当局が10月8日に公表したところによると、開設されたのは10月5日であった。なお、開設式典に記者団は招待されなかった。

ケネディ氏が率いる「メイク・アメリカ・ヘルシー・アゲイン(アメリカを再び健康にする)委員会」は、より優れたデータ収集と分析を通じてワクチン被害を調査する取り組みの一環として、NIHに新たなワクチン被害研究プログラムを立ち上げることを2025年に提言していた。

NIH所長のジェイ・バッタチャリア医師は、10月8日のビデオ声明で次のように述べた。「(このクリニックは)ワクチン被害の予防に関する科学を発展させ、ワクチンの安全性を高め、そして何よりも、ワクチン被害に苦しんできた人々の声に耳を傾けることに専念する。彼らから学び、その経験から知見を得ることで、ワクチンの安全性を向上させることが目的だ」

ケネディ氏が率いるNIHの親組織である保健福祉省(HHS)の声明によると、NIHの医師や研究者らはこのクリニックを活用して患者の評価や健康被害の潜在的要因の特定を行い、最適な治療法を見出す試みを進める予定である。

NIHの一部の研究者は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック期に、COVID-19ワクチンによる健康被害の疑いがある患者や確定診断を受けた患者を研究していたが、NIH上層部からの反発を受けた。患者側はその後、研究者たちに見捨てられたと訴えていた。

クリニックの開設式典に出席したケネディ氏は、10月8日に投稿した動画の中で次のように述べている。ワクチン被害を受けた子どもの親やその他の被害者たちは「社会から軽視され、中傷され、悪者扱いされ、ガスライティング(精神的な操作)を受けてきた。必要な医療的ケアを受けられず、どのような人がそのような被害を受けやすいのかを理解するために行われるべき研究もなされてこなかった」

同氏によれば、トランプ政権のもとでその状況が変わりつつあるという。

アストラゼネカ製のCOVID-19ワクチンで被害を受け、2021年にNIHで治療を受け、ワクチン被害者を代表する団体「React19」を共同設立したブリアンヌ・ドレッセン氏は、エポックタイムズに次のように語った。

「ワクチン被害者の声が保健当局に届いたのは、ここ何年もの間で初めてのことだと思う」「これは間違いなく、正しい方向への一歩だ」

 

その他の新たな展開

保健当局者は10月8日、関連する他の3つの進展についても発表した。

ケネディ氏は、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)を含め、政府が利用しているワクチン監視システムがうまく機能していないと述べてきた。ケネディ氏の管轄下にある別の機関である疾病予防管理センター(CDC)は8月、VAERSを刷新するための契約入札を実施した。同機関は9月28日に新たな契約を締結している。

当局者によると、もうひとつの動きとして、今後は電子カルテにワクチン関連の健康問題を記載することを義務付け、「この情報が医療システム全体を通じて患者に引き継がれ」、診療を担当する医療従事者に共有されるようにするという。

最後に、保健福祉省の別の部局であるメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)は、医師がVAERSへ報告書を提出するのに費やした時間に対して報酬を支払う方針を提案している。

メリーランド州に拠点を置く大紀元のシニアリポーター。主に米国と世界のニュースを担当。