中国 墓地を買えず、住宅や店舗を「お墓代わり」に

隣の部屋に住んでいるのは、生きた人間とは限らない=中国

2026/10/24
更新: 2026/10/22

隣の部屋に住んでいるのは、生きた人間とは限らない。中国では今、そんな奇妙な住宅事情が話題になっている。

中国の大都市では墓地が高額なうえ、管理費もかかり、使用期間にも制限がある。そのため、郊外などの比較的安い地域にマンションを購入し、遺骨を安置する人が現れている。いわば、死者のための「家」だ。

そんな中、広東省台山市の住宅街で、20以上の店舗が遺骨の保管場所に改装されたのではないかとの疑惑が浮上した。

住民によると、2022年に何者かが複数の店舗を購入し、内部をつなげて改装した。窓は紙で覆われ、中は見えない。普段は閉ざされているが、ときどき人が訪れて線香をたき、供え物を置いていたという。赤い箱を持って入る人や、遺骨を納める棚のような設備も目撃された。

住民からは「怖い」「生活に影響が出る」と不安の声が上がった。

中国の法律専門紙『法治日報』は2024年、各地で住宅を購入し、遺骨を安置する事例があると報じた。中には「生きている人より死者の方が多い建物もある」と語る住民もいた。

 

「骨壺部屋」の様子。(中国のネットより)
李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!