米国防総省は10月23日、機密解除された未確認飛行物体(UFO)関連文書の第7弾を公開した。この中には、1947年に米ニューメキシコ州ロズウェルで起きたとされるUFO墜落事件について、卵形の飛行物体や、頭部が通常より大きく見える遺体を目撃したという元米軍関係者の証言が含まれている。
今回公開された文書には、ユタ州の「スキンウォーカー牧場」に関する調査報告書も含まれており、犬に似た生物や小人のような生物など、24件を超える不可解な目撃情報が記録されている。
これらの文書は、未確認異常現象(UAP)に関する大統領主導の機密解除・報告制度の一環として公開された。
ヘグセス米国防長官は声明で、「これらの文書は長年にわたり機密扱いされ、そのことがさまざまな憶測を呼ぶのも無理はなかった。今こそ米国民が自らの目で確かめる時だ」と述べた。
ロズウェル事件の元米軍関係者「卵形の飛行物体と遺体を見た」
公開文書の中には、ロズウェル陸軍航空基地で広報担当官を務めたウォルター・ハウト氏が2002年に作成したとみられる宣誓供述書が含まれていた。
供述書によると、ハウト氏は1947年7月8日、基地で開かれた会議に出席した。この会議では、ロズウェルから約64キロ離れた牧場で回収された残骸について話し合われたという。
ハウト氏は供述書に「私が実際に目にしたものは、宇宙から来た何らかの飛行物体と、その乗員だったと確信している」と記している。
ハウト氏によると、ニューメキシコ州リンカーン郡には残骸が回収された場所が2か所あった。会議では、出席者がテーブルを囲み、回収された破片を手渡しながら調べたという。
ハウト氏は「それは、それまでの人生で見たこともないような材質だった」と振り返っている。
「金属箔のような破片は、紙のように薄いのに非常に丈夫だった。長さ方向に沿って見慣れない模様が入った破片もあった。出席者はそれらを手渡しながら、それぞれ意見を述べたが、誰も残骸の正体を特定できなかった」
会議では、発見を公表すべきかどうかについても話し合われたという。
この事件について、地元紙「ロズウェル・デイリー・レコード」は当初、「ロズウェル近郊の牧場で陸軍航空隊が空飛ぶ円盤を回収」との見出しで報じた。その後、軍は説明を変更し、回収されたのは気象観測用の気球だったと発表した。
10月23日に公開された供述書では、ハウト氏の上官らの名前が黒塗りにされていた。
ハウト氏は、基地を離れる前に、ある人物に連れられてロズウェル陸軍飛行場の東側にある「84号棟」に入ったという。案内した人物の名前は、今回公開された文書では黒塗りにされている。
この施設は現在のロズウェル航空センターにあり、商用航空機の整備に使用されている。
当時、建物は厳重に警備されていた。ハウト氏は内部に入り、町の北側で回収されたばかりの物体を見せられたと証言している。
物体の長さは約3.7~4.6メートル、幅はそれよりやや狭く、高さは約1.8メートルだった。形状は「卵形」で、表面は金属のように見えたという。
窓や翼、尾翼、着陸装置などは見当たらなかった。
ハウト氏はさらに、布で覆われた遺体のようなものも目撃したと証言している。
「少し離れた場所から、厚手の布で覆われた2体ほどの遺体が見えた。布から出ていたのは頭部だけで、顔の特徴までは分からなかった。ただ、頭部は通常より大きく見え、布越しに分かる体格は10歳くらいの子供ほどだった」
ハウト氏は、遺体を収容するための臨時遺体安置所が設けられたと聞かされたという。
UFO研究者「証言は以前から公表されていた」
ロズウェルでUFO関連ツアーを運営する研究者、ポール・セモネス氏は、10月23日に公開された情報について、驚きはなかったと語った。
同氏は大紀元に対し、「目新しい情報ではない。私たちが文字通り何十年も議論してきた内容だ」と述べた。
セモネス氏によると、ハウト氏の宣誓供述書は、同氏が2005年に亡くなった後に公開することを想定して作成され、2007年に初めて公表された。
この文書は、ロズウェルのUFO事件を扱った少なくとも3冊の書籍にも掲載されているという。
10月23日に国防総省が公開した文書では複数の人物名が黒塗りになっていたが、以前に公表された文書には名前が記載されていたとセモネス氏は説明した。
「今回、多くの報道機関がこの情報を初めて知った。UFO研究者たちが何を調べ、何を明らかにしてきたのか、メディアが関心を払ってこなかったためだ」
「世間は無視してきたが、この情報は以前から存在していた」と語った。
米政府公開文書に「二足歩行する犬のような生物」の証言
今回の公開文書には、ユタ州のスキンウォーカー牧場周辺で目撃された、「犬に似た二足歩行の生物」や「小人のような生物」などに関する報告書も含まれている。
政府の請負業者であるビゲロー・エアロスペース・アドバンスト・スペース・スタディーズ社は、2010年春、スキンウォーカー牧場周辺で調査を実施した。
調査では、地元住民、警察関係者、牧場経営者、事業主、先住民族の関係者、シャーマンなど25人以上に聞き取りを行い、周辺地域で起きた不可解な出来事について証言を集めた。
同社は報告書で、「聞き取りを行った全員が、自ら不可解な現象を体験していた」と記している。
証言者の年齢は15~77歳だった。
調査員は携帯型の測定機器を使って現地の環境データを収集したほか、土壌や植物の試料を採取し、写真撮影なども実施した。
報告書には、目撃者が語ったさまざまな不可解な現象が記録されている。
「至近距離で目撃された正体不明の光球、日中に二本足で走る犬に似た生物、不自然な動物の遠ぼえや悲鳴、小人のような生物、先史時代の鳥に似た生物、さらには全長約2.4メートル、直径約60~90センチにも及ぶ巨大なウジ虫のような生物などが報告された」
同社によると、11人が牧場周辺で、犬に似た生物や謎の光球を、それぞれ別の日時や場所で目撃したと証言している。
大型の犬やオオカミに似た生物を目撃した複数の人は、その生物が二本足で歩いたり走ったりし、立ち上がると高さは約1.8~2.1メートルあったと証言した。
調査員は「証言を総合すると、少なくとも3種類の生物が目撃された可能性がある」と報告した。
また、別々に証言した4人の目撃者は、身長約90センチで、長い腕と毛深い体を持つ「トロール」のような生物を目撃したと語った。トロールは伝承に登場する小人のような怪物を指す。
この生物は、チンパンジーやオランウータンのような走り方をしていたという。
このほかにも、巨大なミミズのような生物、翼竜に似た生物、小人のような生物など、さまざまな不可解な目撃情報が寄せられた。
一方、牧場周辺で採取した毛を調べたところ、飼い犬の毛と一致したという。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。