武漢、SARSの可能性を否定 肺炎患者59人確認 香港とシンガポールにも感染患者

2020/01/06
更新: 2020/01/06

中国武漢の衛生健康委員会当局は1月5日、昨年末から流行しているウイルス性肺炎は伝染性非典型肺炎(SARS)である可能性を否定した。同委員会の発表によると、現在、59の感染を確認し、7人が重篤状態で、163人は接触による感染の疑いがある。

現在、病原菌の調査が行われている。武漢市は、インフルエンザ、鳥インフルエンザ、アデノウイルス、SARS、中東呼吸器症候群(MERS)などの可能性を否定した。

感染した59例のうち、最初の発症は12月12日で、最後の発症は同月29日。一部は武漢市華南の海鮮卸売市場の業者であるという。同市場では、家禽類と野生動物を取り扱う。

当局は、動物からヒトへの感染とみており、ヒトからヒトへの感染を否定している。

いっぽう、この肺炎は香港でも患者が報告されている。2019年12月31日、香港は原因不明の肺炎の1例を確認し、1月5日午前までに16例が増加した。香港の病院管理局は、過去2週間に武漢を訪れ、発熱や肺炎などの症状が出た患者7人を確認したが、容体は安定しているという。この7人は先の16例に含まれている。香港政府の衛生局長は市民に対して、本土を訪問する際は市場を避けるよう呼び掛けている。

台湾の空港でも肺炎の流行に関して検疫検査を強化しており、体調不良の場合は速やかに専門医療機関に連絡するよう呼びかけている。

また、シンガポール当局も原因不明の肺炎1例を確認した。

タイ政府は5日から、武漢の原因不明の肺炎流行への対応として、疾病管理局および空港管理会社が、空港に赤外線温度スキャナを設置し、武漢からの乗客への検査措置を強化している。

日本外務省は1月6日午前までに、この武漢の肺炎に関する注意喚起は出していない。

1月4日、香港大学の感染および伝染病センターの責任者・何柏良氏は次のように述べた。 「華南の海鮮卸売市場に関係する情報は少ない。ウイルスは海鮮市場内で扱う『ジビエ(狩りで得た野生の鳥獣)』を通じてヒトに感染した新型ウイルスと見ている」