中国・山東省で、公務員の新規採用にあたり、応募者のSNS上の発言を調べる方針が明らかになった。学歴や試験成績だけでなく、日頃ネットで何を語り、どんな投稿に反応したかまで確認されるという。
関係者によると、調査はネット管理当局や警察と連携して行われる。過去に投稿が削除された経験や、アカウント停止の履歴も判断材料になる可能性がある。
中国では近年、公務員採用で「政治的に問題がないか」が強く問われるようになってきた。ただ、ネット言論まで本格的に調べる仕組みは、これまで以上に踏み込んだものだ。
ネット上では「もう黙っているしかない」「いいね一つ押すのも怖い」といった声が相次いでいる。管理が強まるほど、人々の間には緊張と不信が広がり、中国社会全体の空気は確実に冷え込んでいる。
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