中国では、借金や代金を踏み倒す常習者を「老頼(ラオライ)」と呼ぶ。
そして今回、老頼になったのはまさかの「裁判所」である。
山東省東営市にある裁判所(東営区法院)は、事務用品を購入し、設置や動作確認、修理まで依頼したあと、代金を払わなかった。金額は日本円で1400万円ほど。
業者が「そろそろ払ってほしい」と頼むと、返ってきた答えは「予算がない」というものだった。」
しばらくすると理由が変わった。「当時の副院長のサインが必要だ」
しかしその副院長はすでに退職しており、署名は拒否。こうして支払いは永久凍結された。
では訴えればいい。普通の国なら、ここで話は終わる。ところが中国では、ここからが本番だ。
2026年1月、業者は現地の別の裁判所に訴状を提出したが、「管轄外」として受理されなかった。やむなく、問題の裁判所を被告とする訴えを、その裁判所自身に提出したが、今度は「受付不可」として突き返された。
結果、業者は「法の下」で完全に沈黙させられ、残されたのは何もできないという現実だけだった。
中国共産党は「法による統治」を掲げるが、その看板は完全に剥がれ落ちている。
踏み倒す裁判所。訴えを受け付けない裁判所。法を掲げる者が、最初に法から逃げた。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。