中国 裁判所が被告になると裁判は消える

中国で裁判所が踏み倒し 訴え先なし

2026/02/14
更新: 2026/02/14

中国では、借金や代金を踏み倒す常習者を「老頼(ラオライ)」と呼ぶ。

そして今回、老頼になったのはまさかの「裁判所」である。

山東省東営市にある裁判所(東営区法院)は、事務用品を購入し、設置や動作確認、修理まで依頼したあと、代金を払わなかった。金額は日本円で1400万円ほど。

業者が「そろそろ払ってほしい」と頼むと、返ってきた答えは「予算がない」というものだった。」

しばらくすると理由が変わった。「当時の副院長のサインが必要だ」
しかしその副院長はすでに退職しており、署名は拒否。こうして支払いは永久凍結された。

では訴えればいい。普通の国なら、ここで話は終わる。ところが中国では、ここからが本番だ。

2026年1月、業者は現地の別の裁判所に訴状を提出したが、「管轄外」として受理されなかった。やむなく、問題の裁判所を被告とする訴えを、その裁判所自身に提出したが、今度は「受付不可」として突き返された。

結果、業者は「法の下」で完全に沈黙させられ、残されたのは何もできないという現実だけだった。

中国共産党は「法による統治」を掲げるが、その看板は完全に剥がれ落ちている。

踏み倒す裁判所。訴えを受け付けない裁判所。法を掲げる者が、最初に法から逃げた。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!