イスラエル軍がイランの最高指導者ハメネイ師を殺害したとする作戦の内幕が次第に明らかになってきた。英メディアの報道によると、イスラエル軍は事前に幹部が休暇に入ったかのように装い、イラン側の警戒を緩めたうえで、最新型の「ブルー・スパロー・ミサイル」を用いて奇襲攻撃を実行したという。
現地時間2月28日午前、アメリカとイスラエルは突然空爆を開始し、ハメネイ師を含む40人以上のイラン高官を殺害した。米トランプ大統領はその後、当時、ハメイネイ師は腹心たちを集めて会議を開いており、朝食を取っている最中に殺害したと明かした。
イギリス紙デイリー・メールは3月5日、イスラエル国防軍の関係者の話として、攻撃の数時間前、すなわち2月27日の夜、イスラエルの将軍らが国防省を離れたと報じた。軍はその後、あえて軍関係者や指導部が帰宅し、家族と安息日のシャバット(休息と聖別の時間)を囲んでいる」様子をSNS等で拡散。「週末は軍の機能が停止する」という偽の平穏を演出したのだ。
この情報は緊張が高まる状況にもかかわらず、イランの高官らが28日の朝に隠れ家から出て会議に臨むという大胆な行動に出た理由を物語っていると見られる。
報道によると、イスラエルの高級将官らは国防省を離れた後、自宅で短時間過ごしただけで、すぐに変装して密かに国防省に戻り、作戦の準備を進めたという。
イラン時間の2月28日午前7時30分、F15戦闘機を含むイスラエル軍機が離陸し、約2時間後に指定の攻撃ポイントに到達した。
午前9時40分、イスラエル軍機はテヘラン中心部にあるハメネイの居住施設「アヤトラ複合施設」に向けて30発のミサイルを発射した。その中には最新型の「ブルー・スパロー」ミサイルも含まれていた。当時、ハメネイ師らはこの施設内で会議を開いていた。
報道によると、イスラエル製の「ブルー・スパロー」の射程は約1240マイル(約2千キロ)に達し、重量は約1.9トン。当初は防空システムのテスト用に開発したが、2013年の登場以降、その圧倒的な速度故に、空対地ミサイルへと改良した。
このミサイルは戦闘機から発射した後、補助ロケットによって大気圏外へ押し上げられ、宇宙空間を経て再び大気圏に急降下しながら目標に向かうため、迎撃は極めて困難としている。
さらに、イスラエルの情報機関がテヘランの交通カメラをハッキングし、市内の道路状況やハメネイ師ら高官の警護隊の動きを把握していたと報じた。空爆の際にはイスラエル軍のサイバー部隊が目標周辺の十数か所の通信基地局を妨害し、ハメネイ師の警護隊が警報を受け取れない状態にした。
一部で、イランの交通カメラは中共の支援によって整備したもので、本来は市民監視のためのカメラ網が結果的にハメネイ師の居場所を特定する手がかりになったとの皮肉な見方も出ている。
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