【内幕暴露】中共のイラン原油密輸ルート ジャスク港「裏口」でホルムズ封鎖回避

2026/03/13
更新: 2026/03/13

ホルムズ海峡封鎖危機の中、中国共産党(中共)がイラン南東ジャスク港の「裏口」ルートで原油を密輸。影の船団がAIS停止で監視逃れ、中国山東省へ大量流入。米イスラエル攻撃下でも輸入増、25年協定の闇を関係者が告白。

中東の戦火が拡大するなか、世界のエネルギー供給の要衝であるホルムズ海峡は、封鎖の危機にある。しかし、中共は極秘の「裏口」ルートを通じ、いわゆるグレー貿易経路を介してイランから原油を継続的に調達している。中共の対外経済関係者によれば、国際社会の監視を巧みに逃れるこの輸送経路は、イラン南東部のジャスク(Jask)港に繋がっているという。

中国で中国・イラン間の石油貿易に詳しい業界関係者であり、学者の郭樹清(仮名)氏は大紀元記者に対し、「アメリカとイスラエルによる対イラン戦争が始まって以来、中国の山東省や浙江省などの港に毎日到着しているイラン原油の輸入は、戦火の影響をまったく受けていない」と明かした。

郭氏は「これは偶然ではなく、両国が以前から計画していたことだ」と述べたうえで、「戦争勃発前にすでに中共はイラン高官と秘密裏に協議し、情勢が悪化した場合に、封鎖されやすいホルムズ海峡をどのように回避して中国へ石油を運ぶかを取り決めていた。実際、イランが輸出する原油の大部分は、最終的に中国市場へ流れている」と説明した。

また郭氏によれば、米・イスラエル連合軍による対イラン攻撃の直前に、中共の外貿部門は内部通達を傘下機関に送布していたという。「その指令は『二つの備えを整えよ』というもので、一つはイラン産原油の供給が断たれる最悪の事態への備え、もう一つは緊急対応策としてロシア産エネルギーの輸入枠を大幅に拡大することを求める内容だった」と語った。

イラン「裏口」ジャスク港の秘密:ホルムズ回避の命綱

郭氏は「ジャスク港が中国・イラン間のエネルギー貿易の命綱になっている」と指摘し、「そこはホルムズ海峡の外に位置し、イランにとって唯一の生命線だ。タンカーはこの港で積み込みを終えるとオマーン湾に直行でき、米・イスラエル軍の監視航路を完全に回避できる」と述べた。

国際海運モニタリング機関Kplerの最新データによると、戦争開始以降、イランの原油輸出量は1日平均210万バレルに達し、戦前の日量200万バレルを上回っている。郭氏は「この増加分の多くはジャスク港などの代替ルートを経て中国に流れている」と指摘し、「世界のエネルギー価格が急騰し、各国のタンカーがリスク回避のため航行を控えるなか、中国向けの『影の船団』だけがオマーン湾で異常なほど活発に動いている」と明かした。

中共は混乱を利用して安価な資源を確保し、戦略備蓄を積み上げる一方で、イランを西側勢力を消耗させるための駒として利用している。

中国イラン25年協定:1千kmパイプラインの戦時備え

中共外交システムに近い関係者の羅氏によれば、中共はすでに数年前からこのリスク回避ルートの構築を進めていたという。中国・イラン間のエネルギー協力枠組みのもと、中共は資金と技術を投入し、ゴレ(Goreh)からジャスクまで全長約1千キロの戦略パイプラインの建設を推進した。

羅氏は「現在では、大量の原油が封鎖されやすいホルムズ海峡を迂回し、オマーン湾から直接アジア向けに出荷されている。これこそ、中共が極端な制裁や軍事衝突を想定して確保した戦時裏口である」と述べた。

実際、このプロジェクトは2021年に締結された「中国・イラン25年包括協力協定」と密接に関連している。同協定の詳細は双方が意図的に伏せているものの、多くの国際メディアによれば、その総額は4千億ドル(約60兆円)に上るという。この巨額の投資によって両国の利害は深く結び付き、イランは軍事・エネルギー両面で完全に中共の戦略的従属国となっている。

影の船団が暴く中共の密輸作戦:AISステルス化の実態

最新の海運追跡データによれば、2026年3月以降、オマーン湾海域に影の船団と呼ばれる幽霊のような一群のタンカーが現れている。これら中共の手先とされるタンカーは、ジャスク港に接近する際に自動船舶識別装置(AIS)を一斉に停止してステルス化し、公海上での船対船(STS)転送によって原油の出所を隠している。

このようにして「洗浄」されたイラン産原油は、国際監視をすり抜け、最終的に中国山東省などの民営製油所に送り込まれている。

呉菲